• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

運動性溶血性貧血の新たな評価法の開発と予防を目的とした食習慣の提案

研究課題

研究課題/領域番号 22K11511
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関桜花学園大学

研究代表者

木村 達志  桜花学園大学, 保育学部, 教授 (70234367)

研究分担者 下野 洋平  藤田医科大学, 医学部, 教授 (90594630)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード溶血 / 動物実験 / 試料撹拌機 / 振動負荷 / 食習慣 / 運動負荷 / 食品添加 / 運動性溶血性貧血 / 評価法
研究開始時の研究の概要

マラソンや駅伝、剣道などのように足裏への衝撃が繰り返されることで、赤血球は破壊されます。これを運動性溶血性貧血と称しますが、本研究では、この運動性溶血性貧血について、簡便な評価方法を開発します。
次に、この評価方法を基にして運動性溶血性貧血を予防するための食習慣を明らかにします。このことにより、上記のような運動を高い強度で行っても、からだのコンディションを崩すことなく実施できるようにします。

研究実績の概要

実験室で一般的に使用されている試料撹拌機(ボルテックスミキサー)を使用し血液検体へ振動負荷を与えることで、運動中に足裏へ衝撃が繰り返される状態や生体へ強い衝撃が加わる状態を疑似的に再現できるのではないかと申請者は考えた。そこで本研究では、試料撹拌機を用いて血液へ振動負荷を与えることで赤血球の質的側面を簡便に評価する方法を開発し、それを基に運動性溶血性貧血を予防するための食習慣を明らかにすることを目的とした。
2023年度は、研究分担者が所属する藤田医科大学生化学教室において、2022年度の報告書にあるように動物実験を遂行した。その遂行にあたっては、生化学教室における研究ミーティングを研究代表者が複数回行い、教室員の先生方からその都度示唆を得ながら行った。具体的な内容として、サンプルを採取する際に、溶血を来さない採血方法や分注の方法、測定項目、試料撹拌機(Vortex Jenie 2)による振動の負荷量やロックチューブの固定方法など、多岐にわたるものであった。測定に必要とされるサンプル量を得るため、被験動物はラットを選択した。
試料撹拌機の振動の強度×時間の組み合わせを網羅的に試行したところ、振動の強度および時間に依存しAST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素;細胞が破壊されると流出する酵素であり、溶血の指標にもなり得る)などが変化することが判明した。また、自前で吸光度も測定しており、試料撹拌機による振動負荷は、運動性溶血性貧血を評価する方法に成り得ることを確認できている。
これらの成果は、2023年11月日本血管血流学会で口頭発表を行っており、運動習慣や食習慣の影響については2024年5月の日本栄養食糧学会で発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年度の報告書にもあるように、2023年度は全体の研究計画の遅れを取り戻すべく、精力的に実験を進めている。ただ、研究課題(運動性溶血性貧血の新たな評価法の開発と予防を目的とした食習慣の提案)にもあるように、新たな評価法の開発を行うという研究の性格上、先行研究のない状況で本研究を進めていることもあり、試行的に進めざるを得ない部分もあり、計画の遅れを完全に取り戻すには至っていない。
しかしながら、これまでの研究結果から、ラットを被験動物として、サンプル採取時に溶血を来さない採血方法、測定に必要とされる採血量、分注量やサンプル調製方法などはほほ確立させることが出来た。
さらに、試料撹拌機による振動の負荷量や負荷時間、溶血の評価に必要な測定項目や試料の作成方法など、本研究を遂行するに必要と思われる実験の系も確立させることが出来ている。

今後の研究の推進方策

2023年度は、予定していた内容をほぼ遂行することが出来た。しかし、2022年度の遅れを取り戻すまでには至っておらず、2024年度は研究機関の最終年度でもあるので、研究の進捗をさらに加速させる必要がある。
具体的には、これまでの知見で得られた実験方法について、より精度を高めた状態で測定の症例数を積み増す計画である。
本申請書執筆時点で、すでに追加のオリジナル飼料を発注しており、納品を受け次第ラットも発注し、飼育→解剖→測定のサイクルを繰り返していく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 血中脂質に対する運動と魚油摂取の相互作用の検討2024

    • 著者名/発表者名
      木村達志,下野洋平,林孝典,渡辺睦行
    • 学会等名
      日本栄養食糧学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 運動性溶血性貧血に関する評価指標の開発および食習慣や運動習慣の相違が及ぼす影響について2023

    • 著者名/発表者名
      木村達志,下野洋平,林孝典,渡辺睦行
    • 学会等名
      日本血管血流学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi