研究課題/領域番号 |
22K11532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
大武 聖 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (90747180)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 有酸素運動 / 視聴覚刺激 / 主観的時間 / 外的意識 / ビデオゲーム / 座位時間 / 自律神経活動 / 感情反応 / スクリーンタイム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は健常若年成人を対象として、自転車エルゴメーター駆動しながら音楽や動画、ゲームなどの視聴覚刺激を付加した運動において付加する視聴覚刺激の種類と心理的、生理的指標との関係、および運動継続に与える影響を明らかにすることである。心理学的指標は主観的時間や運動に対する感情などを測定し、視聴覚刺激の付加が運動の実施による否定的感情の増加を抑制できるかを検証する。生理学的指標は心拍数や交感神経活動などを測定し、視聴覚刺激を付加した運動の心血管反応への影響を検証する。そして視聴覚刺激を付加した運動を一定期間行ってもらい、視聴覚刺激を付加しない運動と比較することでその運動継続効果を検証する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は健常成人を対象として、有酸素運動を行いながら音楽や動画、ゲームなどの視聴覚刺激を付加した運動方法について、付加する刺激の種類と心理的、生理的指標との関係、及び運動継続の効果を明らかにすることである。 2023年度は有酸素運動に付加する視聴覚刺激の種類と主観的時間との関係を明らかにするため、健常成人8名を対象に50Wの自転車エルゴメーター駆動を①付加刺激なし、②聴覚刺激(音楽聴取)、③視聴覚刺激(動画視聴)、④視聴覚刺激+能動的作業(ビデオゲーム)の4条件で各10分間実施し、主観的な経過時間の長さを比較した。その結果、付加刺激なし条件に比べて動画条件とビデオゲーム条件で主観的時間が有意に短縮することが明らかとなった。また、時間経過への注意はビデオゲーム条件が付加刺激なし条件よりも有意に大きかったことから、ビデオゲームを行いながらの運動は運動が好きではない人が運動を実施する場面で運動自体から注意を逸らし、運動に関連する不快感を軽減できる可能性があると考えられた。 また、上記研究で行った条件であるビデオゲームを運動に付加する方法を運動指導で取り入れる場合に対象となると想定される40歳代以下の日本人成人集団の特徴を明らかにするため、本研究は笹川スポーツ財団の実施した「スポーツ・ライフデータ2022」のデータの二次分析としてビデオゲーム実施と人口統計学的要因および身体活動との関連について検討した。対象者1384名を週1回以上のビデオゲーム実施の有無で2群に分け、基本属性、主観的健康状態、主観的体力評価、一日当たりの座位時間、週1回以上の運動実施状況について多変量解析を行った結果、習慣的に(週1回以上)ビデオゲームを実施している確率は年齢が若い、男性、BMI25以上、主観的に健康ではないと感じている、座位時間が長いと増加することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度の進行の遅れの影響が今年度にも及んだこと、および研究代表者の所属施設の異動に伴う業務の引継ぎや引っ越し準備等に時間を要したため研究に充てる時間が十分に確保できなかったことから、今年度中に実施を予定していた研究は計測を終えたものの解析、結果の公表までは至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
現在、計測まで終えている研究に関しては2024年度早期に解析と結果の公表を行う。 また、それに平行して次に予定されている研究(セルフエクササイズとしてのビデオゲームを実施しながら有酸素運動を行う方法の継続効果の検証)の実施に向けた準備を進めることで、これまでの研究推進の遅れを取り戻すようにする。
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