研究課題/領域番号 |
22K11533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 了徳寺大学 |
研究代表者 |
越田 専太郎 了徳寺大学, 健康科学部, 教授 (60532637)
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研究分担者 |
石井 孝法 了徳寺大学, 健康科学部, 教授 (60735041)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 頭部外傷予防 / 柔道 / 慣性センサ |
研究開始時の研究の概要 |
柔道における重大事故は, 頭部外傷によるものが最も多い。これまでに, 急性硬膜下血腫などの重篤例は,柔道初心者において高い頻度で発生していることが示されている一方で、 経験年数が長い選手や技能レベルが高い選手では, 重篤な外傷例の報告はほとんどない。このように、柔道の技術レベルが頭部外傷発生に関与することは示唆されているものの、初心者を対象として, 実際の柔道時の加わる頭部衝撃を定量的に捉えた研究は多くない。本研究では、初心者において実際の柔道練習や授業時に加わる頭部衝撃を定量化し、頭部外傷リスクの高い対象の同定や、より安全な授業/練習計画の立案につながるエビデンスの確立を目指している。
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研究実績の概要 |
柔道競技で生じる重大事故は, 競技開始後3年以内の初心者において高い頻度で発生していることが示されている。 頭部外傷のほとんどは, 練習時に頭部が畳に衝突する状況で生じるため, 実際の練習時に頭部衝撃をモニタリングすることは, 予防の方策を考える際に重要なエビデンスとなる。これまでに初心者を対象として柔道時の頭部衝撃を定量的に捉えた研究はみられないため、慣性センサを用いた頭部衝撃測定の実施により柔道における重篤な頭部外傷予防が大きく前進することが期待される。また本研究の結果は、初心者における柔道時の頭部外傷発生の早期発見や見逃しの防止, 柔道授業や練習内容の安全評価システムの構築につながるだろう。さらに本研究において, 柔道授業時に加わる頭部衝撃に関連する個体要や環境要因が同定されれば, 学習者の頭部外傷リスクの高い学習者の同定や安全な授業/練習計画の立案が可能になるだろう。 2022年度の活動において、柔道開始後3年以内の柔道初心者3人を含む男女大学柔道部員12名を対象としてリクルートした。本研究の目的や予想される結果、実験中に発生し得る危険性とその対処法、個人情報の管理などについて説明をした後、対象者全員よりインフォームドコンセントを得ている。現在までに、歯科医師による口腔内光学印象の撮像を終了、マウスガード内蔵型慣性センサの準備を完了させている。また、予備測定を実施し、実際の柔道時に装着した場合であっても対象が口腔内の不快感を得ることなく使用できることを確認した。さらに、同測定では、練習映像取得のためのカメラ配置についても確認している。2023年度は15週間(全30回)程度の柔道練習における頭部衝撃データを取得する。また、新たな大学生柔道初心者10名程度を測定対象として追加し、口腔内印象を撮像、マウスガード型センサを準備する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は、予定よりも対象のリクルートに若干遅れが生じた。また、対象、共同研究者とのスケジュール調整にも予定より時間が必要となったことで、実際の柔道練習時に加わる頭部衝撃データの測定までには至らなかった。ただし、慣性センサの作成および予備測定について現在までに、12名で終了している。さらに2023年度前半までには追加で7名の測定対象リクルートおよび慣性センサ作成が終了する予定である。2023年度後半には予定した測定スケジュール通りに研究を進展させることが十分に可能である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は15週間(全30回)程度の柔道練習における頭部衝撃データを取得する。また、年度前半には新たな大学生柔道初心者10名程度を測定対象として追加し、口腔内印象を撮像、マウスガード型センサを準備、後半より実際の測定を開始する予定である。測定場所が複数施設にまたがることから、測定補助者のリクルートも含めて測定計画を再構築する必要がある。
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