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超音波とスマートフォンアプリによるアスリートの革新的メディカルチェック法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K11548
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関秋田大学

研究代表者

木島 泰明  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (70638262)

研究分担者 岡田 恭司  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10185431)
宮腰 尚久  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (90302273)
巖見 武裕  秋田大学, 理工学研究科, 教授 (10259806)
畠山 和利  秋田大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (50748291)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードスポーツ障害 / メディカルチェック / 超音波エラストグラフィー / スマートフォンアプリ / デジタルトランスフォーメーション
研究開始時の研究の概要

アスリートの体の硬さや不安定性を定量的に計測するメディカルチェックを行い、そのチェックの後に怪我や故障をしてしまった選手の特徴を調査することで、どのような選手はどのような怪我・故障予防が必要かについて調査します。
さらにそのデータを用いてスマートフォンアプリを開発します。このアプリでは、自分がおこなったセルフチェックの結果を打ち込むことで、自分の体の硬さや不安定性を予測し、どのような対策をすれば怪我や故障の予防になるのかが簡単にわかるような情報が得られるもプログラムを提供します。

研究実績の概要

成長期には多くのスポーツ障害が発生し、スポーツ継続や競技力向上の妨げになっている。スポーツ障害の要因として「からだのかたさ」が挙げられており「からだのかたさ」は関節可動域で定量化されるため、メディカルチェックも関節可動域計測が主となる。他にも様々な徒手検査法が使用されるが検者間再現性が低い。超音波画像も用いられるようになってきたが、超音波では損傷が起きて初めて異常が検出されるため障害の予防は困難である。そこで我々は定量的で簡便かつスポーツ時の痛みと相関する「からだのかたさ」の評価法として超音波エラストグラフィーの有効性を発見した。この機能を用い筋腱の弾性を定量化することで最適なコンディショニングをアドヴァイスでき、またこの評価と関連する徒手検査を抽出しアプリケーション化することで障害予防対策を一気に全国へ普及できる研究である。
まず、秋田県スポーツ協会が指定したスポーツ強化指定中学生を対象に2022年度に30名検診できた。そのうえですでに開発したスマートフォンアプリでも自己チェックを行ってもらい、そのデータも取得した。現状のデータですでに論文作成も開始しているが、コロナ禍がおちついた2023年度には65名のメディカルチェックを行い、1年後の再調査で障害発生率および競技成績を確認し、メディカルチェック結果との関連を解析する予定である。
同時にすでにわれわれが開発したスマートフォンアプリでチェックしきれていない部分に関するデータが得られたため、関連学会で発表したが、その部分を改善するアプリのアップデートをおこなった。この効果についてもクオリティの高いジャーナルへ投稿予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ禍の影響が予想以上に長引いたため2022年度初頭からのメディカルチェックが開始できず、ようやくアスリートや大学における人同士の接触が可能となった2022年度後半からの対面でのメディカルチェック開始となったため、対面チェック項目のデータ採取できた人数が予定より少なかったものの、代わりに非対面で自己チェックが可能なスマートフォンアプリの利用に理解が得られたため、非対面でのデータ採取は順調であり、全体としておおむね順調に進展しております。

今後の研究の推進方策

引き続き対面でのメディカルチェックおよび非対面でのスマートフォンアプリでのチェックを行い、リアルタイムに成長期アスリートへのフィードバックをすることで、スポーツ障害予防のための取り組みを続けながら、そこで得られたデータをもとにスマートフォンアプリがより使いやすく世界的にも応用されるようなシステムにするためのアップデートを進めます。
さらにメディカルチェックを受けたアスリートのその後のスポーツ活動での成果と障害・外傷の発生について調査することで、より障害・外傷を予防あるいは早期発見・早期治療するためのチェック項目を統計学的に検索し、論文化してまいります。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Characteristics of adolescent athletes with pain during sports activities: evaluation of flexibility using ultrasound elastography2023

    • 著者名/発表者名
      Kijima Hiroaki、Fujii Masashi、Kawano Tetsuya、Saito Hidetomo、Miyakoshi Naohisa
    • 雑誌名

      The Journal of Physical Fitness and Sports Medicine

      巻: 12 号: 2 ページ: 35-44

    • DOI

      10.7600/jpfsm.12.35

    • ISSN
      2186-8123, 2186-8131
    • 年月日
      2023-03-25
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 成長期アスリートに対するコロナ禍の影響はいつまで続くのかーコロナ禍後の継続的調査よりー2024

    • 著者名/発表者名
      木島泰明, 齊藤英知, 斉藤公男, 佐々木香奈, 瀬川豊人, 塚本泰朗, 村田昇平, 浅香康人, 森下耀, 宮 腰尚久
    • 学会等名
      第97回日本整形外科学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 成長期アスリートにおけるコロナ禍前後の変化と非接触メディカルチェック 方法の開発2023

    • 著者名/発表者名
      木島泰明齊, 藤英知, 佐々木香奈, 瀬川豊人, 塚本泰朗, 笠間史仁, 富永健太, 宮腰尚久
    • 学会等名
      第96回日本整形外科学会学術総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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