研究課題/領域番号 |
22K11559
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
一場 友実 杏林大学, 保健学部, 准教授 (30531470)
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研究分担者 |
安田 修 鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 教授 (00372615)
宮川 哲夫 高知リハビリテーション専門職大学, リハビリテーション学部, 教授 (00300070)
片岡 正教 大阪公立大学, 大学院リハビリテーション学研究科, 准教授 (60611910)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 高齢者の運動療法プログラムの開発 / 障がい者スポーツ・ボッチャの応用 / 健康寿命延伸 / 認知症予防 / サルコペニア・フレイルの予防 / ボッチャ / 高齢者 / 運動療法プログラム / 障がい者スポーツ |
研究開始時の研究の概要 |
ボッチャ競技は障がい者スポ-ツであるが、障害の有無に関わらず子供から高齢者まで誰もが一緒に安全に楽しむことができるスポーツでもある。高齢者を対象としたボッチャには、健康寿命延伸、認知症予防、サルコペニアやフレイル予防などへの効果が期待されているが、明らかにされていない。 本研究は、地域在住の高齢者を対象に、ボッチャ体験前後での即時的効果と継続的効果の検証により、ボッチャが高齢者の身体、精神・認知、社会活動面へ与える影響、また運動療法として有用か実証する。 最終的には、日本の超高齢社会における健康寿命延伸に貢献すべく、障がい者スポーツ・ボッチャを活用した高齢者の運動療法プログラムの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
ボッチャ競技は、重度四肢麻痺者が行う障がい者スポ-ツであるが、障害の有無に関わらず子供から高齢者まで誰もが一緒にそして安全に楽しむことができるスポーツでもある。高齢者を対象としたボッチャには、高齢者の健康寿命延伸、認知症予防、サルコペニアやフレイルの予防などへの効果が期待されているが、なぜ高齢者の健康維持に効果的なのか、高齢者がどのようにボッチャ競技に取り組めばより有用なのか、などは明らかになっていない。 本研究の目的は、1.ボッチャを体験することで身体・精神面にどのような影響が認められるか調査した予備研究を基盤に、高齢者の運動療法としてのボッチャ競技の効用をより包括的に検証し、2.日本の超高齢社会における健康寿命延伸に貢献すべく、障がい者スポーツ・ボッチャを活用した高齢者の運動療法プログラムの開発を目指すことである。 研究実施計画として2022年度から2023年度で、研究協力者を募り、ボッチャの説明・解説を行い、実際に体験と試合を実施してもらい、ボッチャ体験前後での身体機能面の評価、心理・精神機能面の評価、認知機能面の評価の即時的効果の検証を実施する予定であった。 2023年度から2024年度で反復的な効果の検証、成果の公表するための学会発表を行う予定であった。しかし本研究は新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている。特に本研究は高齢者を対象としており、新型コロナウイルス感染症が5類に移行しても、実施が厳しい現状が続いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度から2024年度の研究実施計画として、2022年度から2023年度で、即時的効果の検証を実施した対象者の中から継続の意志を持つ希望者を30名ずつ募る。ボッチャボールを貸し出し、週3回、1回1時間以上、3ヶ月間ボッチャを定期的に実施してもらう。3ヶ月の継続期間前後で身体機能面の評価(片脚立位保持時間、30秒椅子立ち上がりテストなど)、心理・精神機能面の評価(気分調査、うつ病評価など)、認知機能面の評価(認知機能検査など)を実施し、即自的効果の検証を行う予定であった。 2023年5月8日より新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられ、日常における基本的感染対策や外出自粛などが緩和され、これにより高齢者施設への立ち入り制限の緩和、クラブやサークル活動なども再開してくることが予想され、本研究の遂行可能な環境が整っていくと考えられた。しかし高齢者の集団での活動に関してはハードルが高く、また実施可能との許可がでた施設に関してもクラスター発生などにより、キャンセルなどとなり、計画通りの実施が困難な状況が続いた。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究実施計画では、2022年度から2023年度で、対象者の公募、即時的効果の検証を実施する。また2023年度から2024年度で、反復的な効果の検証・成果の公表を実施する予定であった。しかし新型コロナウイルス感染症の影響により、高齢者を対象とした本研究は実施が困難な状況が続いた。新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられ1年が経過し、依頼をしていた施設より実施可能との連絡があり、4月にはZoomで会議を行った。現在対象者の選定・実施時期について検討を進めているところである。今月・来月もすでにZoomでの会議日程が決定しており、7月頃よりデータ測定に入る予定である。 予定通りの研究の遂行ができていないことも鑑み、スピード感をもって研究活動を進めデータ収集・解析・論文執筆に努めていく予定である。
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