研究課題/領域番号 |
22K11563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
菅野 慎太郎 日本大学, 松戸歯学部, 兼任講師 (70779884)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | メンタルヘルスリテラシー / 大学生 / 尺度開発 / 文献レビュー |
研究開始時の研究の概要 |
若い世代のメンタルヘルス障害の早期発見や治療のための取り組みとして,メンタルヘルスリテラシー(MHL)教育が注目されている.しかし,大学生を対象としたMHL教育プログラムのエビデンスは未だ乏しい状況にある.その上で,エビデンスの蓄積が必要不可欠であるが,MHLを測定するための尺度の信頼性・妥当性が確保されていない問題点があり,大学生のMHL教育のエビデンスを確立していくための土台が整っていない現状にある.そこで本研究は,大学生のメンタルヘルスリテラシーを測定する尺度を開発し,大学生におけるメンタルヘルスリテラシーの実態を把握することを目的に研究を進めていく.
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研究実績の概要 |
本研究は、大学生版のメンタルヘルスリテラシー尺度を作成し、大学生のメンタルヘルスリテラシーに関する実態を調査することを目的としている。今年度も大学生版メンタルヘルスリテラシー尺度を作成するために、メンタルヘルスリテラシーについて質問紙調査およびアンケート調査を実施している文献を収集し、質問項目抽出のための文献レビューを実施した.今年度は国外論文にも焦点あてて文献レビューを行なった。その結果、O'Connor & Casey(2015)によって作成されたThe Mental Health Literacy Scale(MHLS)において、信頼性および妥当性が確保されたMHLの6つの要素に対応した6因子35項目の尺度が確認できた。また、O'Connor & Casey(2015)のMHLSに基づいて、日本語版MHLS(ikeyama et al, 2022)についても開発されている。しかし、これらの尺度については対象者が心理学系の大学生であったり、医療分野の大学生・大学院生によって信頼性と妥当性を確認しているため、大学生全般を対象とした調査を行う際の懸念点である。そのため、これらの尺度の質問項目を参考にしつつ、これまでレビューした尺度も踏まえながら、尺度開発を行うことの必要性が考えられた。今後は、尺度開発および実態調査のための準備を進めていくため、本レビューの結果を踏まえた質問項目の選定を実施していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は国外論文に焦点を当てた文献レビューに時間を要してしまい、尺度開発までに至らなかった。 今後は尺度開発のための予備調査と本調査の実施する計画のため、遅れている分の計画を再考し進めていきたい。
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今後の研究の推進方策 |
今後は尺度開発および実態調査のための準備を進めていく。 まずは、研究協力者とのディスカッションを通して、レビューに基づいた調査項目をまとめていく。その後、調査に関する倫理審査を受審し、調査開始の準備を進めていく。調査においては、対象者の偏りをできるだけなくすため、他大学や他の部科校への調査を念頭に進めていく。
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