研究課題/領域番号 |
22K11566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 山梨学院大学 |
研究代表者 |
矢部 哲也 山梨学院大学, スポーツ科学部, 特任講師 (60847010)
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研究分担者 |
安藤 大輔 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (10447708)
小山 勝弘 山梨学院大学, スポーツ科学部, 教授 (30313779)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 内因性カンナビノイド / 低強度運動 / 中強度運動 / 性差 / 抑うつ症状 |
研究開始時の研究の概要 |
運動は心理的ストレスの解消に寄与することが広く知られており,その作用メカニズムの 1 つとして内因性カンナビノイド(endocannabinoid, eCB)が注目されている.本研究は,心理的ストレスを軽減する運動処方への応用を念頭に,運動強度・時間について,eCB 分泌が高まる至適な運動方法を,性差の影響をも考慮に入れて検討する.さらに eCB 分泌が高まると考えられる運動方法を用いて,心理的ストレスに曝され抑うつ状態にある者の心理的ストレス軽減効果について実証する.
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研究実績の概要 |
本研究は,運動による心理的ストレス軽減の作用メカニズムとして期待される内因性カンナビノイド(endocannabinoid, eCB)について,未だ研究報告の少ない低強度運動での eCB 分泌変動を経時的に観察し,その生体応答変動の性差にも着目し検討することを目的としている.運動処方の観点で運動実施率の向上を考慮すると,低強度運動による運動方法の提案がまず模索されるべきであり,心理的ストレス軽減に対する eCB の貢献度や,eCB 分泌そのものの性差も考慮した運動方法の構築は,抑うつ症状の改善にも貢献できると考える. そこで初年度である 2022 年度では,男子大学生 15 名に低強度運動条件(30%HRreserve),中強度運動条件(50%HRreserve)の 2 条件に参加させ,それぞれ自転車エルゴメーターを用いたペダリング運動を 60 分間実施した.運動前安静時,運動開始 10,30 分後および運動直後に連続的に血液サンプルを採取し,血中 eCB 濃度を液体クロマトグラフィー質量分析法にて測定した.気分指標は,運動におけるポジティブ情動やネガティブ情動,疲労感,安穏感の急性変化を評価する Physical Activity Affect Scale (PAAS)を使用した. その結果,血漿 AEA 濃度および血漿 2-AG 濃度の変動に有意差は認められなかったものの,それぞれの発現傾向を観察することができた.心理的ストレスの軽減効果として着目すべきネガティブ情動においては,低強度運動と中強度運動ともにネガティブ情動の低下が観察され,心理的ストレスに対しては低強度運動でも中強度運動と同等の軽減効果が期待できることが示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では当初の計画どおり,運動介入を実施した男子大学生 15 名から血液サンプルと気分指標への回答を収集できており,血液サンプルについては,液体クロマトグラフィー質量分析法での生化学的分析も完了している.以上のことから研究はおおむね順調に進展したと判断される.
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今後の研究の推進方策 |
2023 年度は研究対象者を女子大学生 15 名とし,2022 年度と同様の手続きで 2 つの運動強度条件で運動を実施する.2022 年度および 2023 年度の結果を比較検証することで,eCB 分泌変動の知見をさらに掘り下げて進めていくとともに,性差についても検討を行う予定である.
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