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DXの技術活用による多段階漸増強度投球プログラムの構築と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K11583
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59020:スポーツ科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

窪田 敦之  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (20569339)

研究分担者 尾崎 隼朗  東海学園大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (00748428)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード野球 / ピッチング / 投球パフォーマンス / キャッチボール / 投球障害予防 / 強度 / 肩 / 筋硬度 / 運動プログラム
研究開始時の研究の概要

野球の身体的準備において、我々は投球数のみの操作や選手の主観に頼った強度調整では、適切な準備が困難であることを実証した。そこで本研究では、『肩を作るための多段階漸増強度プログラムは“壊さずにやり込む”を実現させるか?』の解明を目的とする。DX(デジタルトランスフォーメーション)の技術を活用した客観的評価に基づいて投球強度を漸増させるプログラムを構築し、その影響を肩の機能・形態・質の面から評価することで効果検証を行なう。これにより、安全かつ効果的に投球パフォーマンスを向上させる方法の確立を目指す。

研究実績の概要

2022年度に、ウェアラブルセンサーを使用して投球姿勢と距離を変化させたときの投球強度の増減を記録し、各種投球を繰り返した後の肩の状態変化について調査した。2023年度はパイロットスタディとして、2022年度に取得したデータを参考に、漸増強度となるモデルプログラムを作成し、その効果検証を実施した。大学野球競技者9名を対象に、5週間、週2回の頻度でプログラムを実施した。2022年度の結果から、どの姿勢・距離であっても60球繰り返すと、肩の状態が同じような変化を示したことから、モデルプログラムも60球になるよう作成し、最後に通常のキャッチボール10球を加えて70球で実施した。また、対象者9名の内4名は、同期間中週2回の頻度でレジスタンストレーニングを実施した。実験の前後で、プログラムの効果をみるために球速や回転数、投球時のエルボートルクやアームスピードを計測し、レジスタンストレーニングの効果をみるためにデッドリフトの挙上量や立ち幅跳び、メディシンボール投げの距離、骨格筋量を計測した。その結果、レジスタンストレーニングを実施した群では、デッドリフトの挙上量と骨格筋量の増加がみられた。また、レジスタンストレーニング実施の有無に関係なく実験後には最高球速および平均球速の向上がみられたが、回転数については実験後に低下する傾向がみられた。エルボートルクやアームスピードについては、レジスタンストレーニングを実施した群では増加傾向にあり、実施しなかった群ではいずれにおいても変化しなかった。
以上の結果を踏まえてモデルプログラムを改良し、今回の実験では評価できなかった肩の状態も含めて改めて検証する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度得られた結果をベースにプログラムの効果検証を実施することができた。公式戦等の理由で、当初予定していたメンバーでの実施は難しかったことから、他チームに協力を依頼し、実施することができた。そのため、当初予定していた項目全てを測定することはできなかった。ただし、今回の効果検証を踏まえて次の検証実験が実施できると考えたため、この様に判断した。

今後の研究の推進方策

今回実施したプログラムを見直し、いくつかのパターンを作成する予定である。また、今回評価した投球パフォーマンスについても項目を追加し、より詳細に検証したいと考えている。さらには、超音波等を用いて肩の状態についても調査し、投球プログラム作成と効果検証について進める予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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