研究課題/領域番号 |
22K11617
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 福井工業大学 |
研究代表者 |
野口 雄慶 福井工業大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50610581)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 信頼性 / 加速度 / パフォーマンス評価 / 漕パワー / カヌースプリント / フィードバック / カヤック |
研究開始時の研究の概要 |
カヌースプリントの漕パワーの推定には陸上練習用のカヌーエルゴの測定値を参考にされているが、①エルゴメーターを引く力の測定値はパドリング動作とは厳密には一致しない、②エルゴに変わる装置として、水上と近い動作で力発揮が可能な練習装置は普及しつつあるが、漕パワーを評価する機能は持ち合わせていない、③②の装置を改良し、漕パワー測定値を測定可能になった場合も、その優劣を判断する基準がなく、客観的な評価ができない状態である。そこで、本研究ではカヌースプリント選手の漕パワー測定装置を開発し、現場の指導に活かせるデータの活用方法(新しい評価変数、評価方法、即時フィードバック)の開発を行うことを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究ではカヌースプリント選手の漕パワー測定装置を開発し、現場の指導に活かせるデータの活用方法(新しい評価変数、評価方法、即時フィードバック)の開発を行うことを目的としている。 研究2年目となる2023年度は、前年度に開発した水上でカヤックプル動作に近い力発揮が可能といわれる練習装置(Catch Force Ergometers for Kayak, KAYAKPRO.)を改良した計測機器を用いて今後の解析に使用するデータ収集を中心に実施した。具体的には、システムが正常に動作するかの予備実験として、大学生男子8名の選手を対象に測定を行い、検討課題Ⅱに関わる測定値の試行間信頼性の検証を実施し、解析・評価に用いるための代表値の選択について検討を行い、学会発表にて公表した。また、妥当性の検証部分についても、今後発表できるように準備を進めている段階である。また、システムの開発や評価基準の作成に必要となる基礎情報を集めるために、男子30名のデータ測定を実施し、現在も継続してデータ追加を行っている。現在あるデータを使用し、加速度データ、過重負荷データ、および力積データ等、各測定値の特性について検証を進め、最終的な評価変数として適切なもの(妥当性が高く、かつ即時フィードバックとして理解しやすい変数)を吟味している段階である。また、検討課題Ⅲの評価基準の作成にあたり、男女別にデータを揃える必要があることから、女子のデータについても、一定の解析が可能なデータ数に到達するよう、追加で測定中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023の前半は、検討課題Ⅱで掲げる測定値の信頼性・妥当性の検証に必要なデータ収集を中心に行い、男子のデータ中心であるが、解析を進めることができた。検討課題Ⅲの評価基準の作成に向けては、男子のデータを中心にデータを集めた(現在も追加中)。女子についても測定に着手しているが、選手数が男子に比べ少ないこともあり、当初の予定よりも収集できているデータの数が少なく、解析には不十分な状態である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の前半は、主に検討課題Ⅲの評価基準の作成に必要なデータ(特に女子選手)収集を中心に行い、検討課題Ⅲの内容を整理していく。その後、検討課題Ⅳに掲げる即時フィードバックの方法作成とその効果の検証を実施する予定である。研究計画に少し遅れが生じているが、有識者と相談しながら、今後のスケジュールを見直し課題の遂行・達成ができるよう留意しながら研究を進めていく。
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