研究課題/領域番号 |
22K11618
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 聖隷クリストファー大学 |
研究代表者 |
安田 智洋 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (20549604)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フレイル / サルコペニア / ロコモティブシンドローム / 骨格筋量 |
研究開始時の研究の概要 |
健常高齢者の先行研究とも比較・検討し、各ステージで重要となる簡易評価法の相違を検討する。フレイル・ロコモ・サルコペニアに対して「まだ真剣に考えられない若年期」や「明確な回復基準を見出しにくい患者」に対し、明確な評価基準を示すことで、国民全体の健康長寿への取り組みが高まるように促す。
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研究実績の概要 |
フレイル・ロコモ・サルコペニアの早期予防・重症化防止として、【若年成人】と【新規トレーニング】に焦点を当てた研究を進めている。 【若年成人】以前より、若年成人女性を対象に“痩せ(痩身)願望”に関する報告がなされており、女性が理想とする体型(理想体型)と実際の体型(実測体型)との不一致の可能性が心配されてきた(釜谷と藤島 2010, 守安ら 2011)。これは、若年成人女性の健康問題として、過度な痩身願望を取り上げてきたものである。一方、サルコペニア研究では、若年成人女性の痩せ(低骨格筋量)にも注目が集まるようになっており(Ayabe, Ishii et al. 2019, Yasuda 2019)、若年成人女性の痩せが、将来のサルコペニア問題にも関連することが指摘されるようになった。これまで、若年成人女性の痩せを現在(妊孕問題)と未来(サルコペニア問題)の健康問題2点から着目した研究はなく、本研究は、若年期の正しい健康意識を高めるために重要な意義をもつと考え、研究を実施した。若年成人女性の体型は、妊孕期における「痩せ」の健康問題としてだけでなく、老齢期に向けたサルコペニア対策(低骨格筋量)としても注意しなければならない。今後、若年成人女性の「痩せ願望」を払拭する環境づくりの整備(学校・家庭・社会教育、など)がさらに必要と考えられた。(Scientific Reports 2023)。 【新規トレーニング】本研究の目的は、適度な血流制限を伴うピアノ演奏がピアニストの上肢筋サイズおよび知覚的反応に及ぼす急性効果について検討した。血流制限を伴うピアノ演奏は、演奏直後のピアニストの上肢筋サイズと疲労を増加させることが明らかになった。そのため、この手法は実践的な運動トレーニングになり得る可能性があると示唆された(聖隷国際コンファレンス 2024)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験が順調に進み、実験のデータ集積などが予定通りに進んだ。
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今後の研究の推進方策 |
フレイル・ロコモ・サルコペニアに共通する問題点として「低骨格筋量」問題がある。今後も、低骨格筋量問題に対する【若年成人】と【新規トレーニング】について検討していきたい。
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