研究課題/領域番号 |
22K11622
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
鳥塚 之嘉 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 教授 (20324775)
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研究分担者 |
吉川 貴仁 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 教授 (10381998)
中堀 千香子 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (10408031)
今村 友美 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 准教授 (10411969)
安井 智代 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (20347488)
堀部 秀二 大阪公立大学, 大学院生活科学研究科, 客員研究員 (60181541)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 女子アスリート / 貧血 / 大学生 / 骨粗鬆症 / 疲労骨折 / 利用可能エネルギー不足 / 月経障害 / 女子アスリートの三徴 |
研究開始時の研究の概要 |
女性アスリート三主徴(利用可能エネルギー不足、月経障害、骨粗鬆症)および鉄欠乏性貧血は、女性アスリートが直面する大きな問題である。スポーツにおけるパフォーマンス向上を追求した結果、女性であるためにこのような健康上の問題に直面することは、スポーツ本来の目的とは相容れないが、その実態がどのようなものであるか、現状では十分に把握されていない。そこで、スポーツの盛んな女子大学の運動部に属する選手を対象にその実態を明らかにすることがこの研究の概要である。
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研究実績の概要 |
計画では2022年度から2024年度までに200名の大学女子アスリートに対して、月経障害の問診、血液検査、骨密度測定、体組成測定、活動量による消費エネルギーの測定、食事調査による摂取エネルギーの測定、疲労骨折の診察を各2回施行する予定である。2022年度には94名の1回目の諸検査をを終了した。クラブの内訳はテニス部、ダンス部、体操部、新体操部、ハンドボール部、柔道部、バレーボール部である。単純計算で全行程の約1/4になる。実質8月からの実働と、コロナ禍での制限状況、紙面での計画から実施に移る際の調整などを考慮すれば、順調とは言えないまでも軌道に乗っていると考えている。 月経障害の問診では、初経年齢が18歳以降が6名で、3ヶ月以内の無月経が2名、希発月経が7名、頻発月経が8名であった。血液検査上<12g/dlは5名、クレアチニン高値が27名、骨型アルカリフォスファターゼB高値が9名、TRACP-5b高値が21名であった。骨密度測定にて同年齢の平均に対する割合は約平均120%で、100%未満は左5名、右8名であった。body mass indexが18未満は1名であった。診察の結果、疲労骨折を疑い整形外科の診察を勧めた学生はいなかった。 エネルギー摂取と消費の計算は解析に時間を要するためやや遅れているが、体操部のみのデータでは食事摂取量 1621±373 kcal/day、身体活動量 2052±312 kcal/day と消費量が上回っていた。実際に消費が上回る場合と、摂取エネルギーの過少申告の可能性があるが、このデータについては他のクラブのデータと比較する必要がある
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画では2022年度から2024年度までに約200名の大学女子アスリートに対して、月経障害の問診、血液検査、骨密度測定、体組成測定、活動量による消費エネルギーの測定、食事調査による摂取エネルギーの測定、疲労骨折の診察を各2回施行する予定である。2022年度には94名の血液検査、骨密度測定、体組成測定、活動量による消費エネルギーの測定、食事調査による摂取エネルギーの測定、疲労骨折の診察の1回目を終了した。単純計算で全行程の約1/4になる。 実質8月からの実働と、コロナ禍での制限状況、紙面での計画から実施に移る際の調整などを考慮すれば、順調とは言えないまでも軌道に乗っていると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中に94名に対して2回目の評価を行い、新たに60名に対し2回の評価を行う予定である。コロナ対応が終了し、授業が対面で実施されるため採血のタイミングが制限されてしまっているため、夏休み期間を利用して検査を進める必要を画ある。また評価の遅れている食事調査については解析をスピードアップしたい。
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