研究課題/領域番号 |
22K11633
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
澤 聡美 富山大学, 学術研究部教育学系, 准教授 (80369488)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アフターコロナ / 幼児 / 小学生 / 親子体操 / クッキング / 生活スキル / 生活習慣 / 運動プログラム / 子ども / 児童 / 架け橋期 / 保幼小接続 / 健康生活調査尺度 / 健康プログラム / 小1プロブレム / 健康教育 / 運動あそび |
研究開始時の研究の概要 |
近年,小学校入学時に「小1プロブレム」が増加しており,姿勢が悪い,集中力がない,話が聞けない等,子供の心身の健康が危惧されている.生活リズムの悪化も指摘されているが,健康教育に関する保幼小接続は円滑とはいえず,健康・運動の観点からの検討は十分とはいえない.そこで,保幼小接続期の子供を対象に健康生活調査を実施し,心身の健康に関する課題を明らかにすること及び健康を支援するための健康・運動プログラムの開発を行う.
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研究実績の概要 |
研究代表者は、令和3年3月(コロナ第6波)に北陸地区の幼児・小学生の保護者及びクラス担任を対象に「健康・育ち・学びに関するアンケート調査」を実施した。今年度も引き続きこのデータを分析し論文の作成及び投稿、その結果をもとにした健康教育プログラムの作成及び啓発活動を実施した。 今年度投稿した論文では、年少から小学6年生を対象に幼児と小学生それぞれにおいて、「こころの健康」と「生活習慣要因」との関係を分析した。「こころの健康」には、腹痛、日中の疲労感、イライラなどを感じにくいなどの要因が含まれており、生活習慣には、生活スキル、運動習慣、睡眠習慣、食習慣が含まれていた。分析の結果、「こころの健康」に最も強い関連を示した生活習慣要因は、「生活スキル」だった。「生活スキル」には、「遊んだ後の片づけ」、「準備や支度を自分でしようとする」、「脱いだ服を自分でたたむ」、「マナーを守って食事をする」が含まれていた。つまり、日ごろから「生活スキル」が身についている子どもは、コロナ禍においても心の健康状態がよいことが分かった。そこで、生活スキルを高める総合学習であるクッキングに着目し、親子で楽しくチャレンジする健康教育プログラムを作成して配信した。 また2つ目の論文として、幼児期の親子を対象に、ふれあいと愛着形成を促す親子体操プログラムの検討を行い、教育委員会と連携し、親子体操プログラムを配信した。親子体操についての論文は、現在投稿を進めている。 さらに、啓発活動として、今年度は富山大学の教育学部の学生と共に、大学周辺の地域と連携し、児童館での放課後運動教室や富山大学を拠点とした運動イベントを開催した。 今年度は、論文や運動プログラムの動画作成及び配信を行い、学校や行政・地域と連携した運動教室の開催を通じ、幼少期からの運動習慣形成及び健康教育活動を実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実施計画で示した3つの段階1.保幼小接続の健康に関する尺度の作成、2.健康生活調査データの分析による健康課題の明確化、3.保幼小接続の課題解決に向けた健康・生活プログラムの提示のうち、今年度は2と3を重点的に行った。今年度は幼児と小学生それぞれに応じた健康・運動プログラムの作成および配信、運動教室を立ち上げて啓発活動を実施できたが、保幼小接続については、まだ実施できていないため、令和6年度の課題としたい。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、保幼小接続におけるプログラムの作成及び啓発活動、その有用性の検討を行う。
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