研究課題/領域番号 |
22K11639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
柴田 真志 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)
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研究分担者 |
藤林 真美 摂南大学, 農学部, 教授 (40599396)
葛原 憲治 中京大学, スポーツ科学部, 教授 (70225150)
瀧 千波 摂南大学, スポーツ振興センター, 助教 (40844311)
竹澤 健介 摂南大学, スポーツ振興センター, 講師 (70968031)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | レジスタンス運動 / 社会的時差 / 睡眠 / ポジティブ感情 / 大学生 |
研究開始時の研究の概要 |
社会的時差は,平日(勤務・学校日)と休日の睡眠中央時刻の差として定義され,その差が大きいと時差ぼけ症状が生じ,慢性的な健康被害が確認されている.各年代のうち,大学生に相当する年代において最も社会的時差が大きく,この年代を対象にした実証的研究および得られた知見を活かした健康教育の構築は非常に重要な課題と考えられる.日中の身体活動はサーカディアンリズムに対して同調を促す因子のひとつであるが,レジスタンス運動が社会的時差の軽減に貢献するかどうか,あるいは直接的に睡眠の質に好影響をもたらすかについて本研究で検討する.
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研究実績の概要 |
平日と休日の就寝・起床リズムのずれは社会的時差(SJL)と呼ばれ,それが大きいと時差症状,すなわち日中の眠気や疲労感が生じる.特に大学生においてSJLは大きく,健康被害が報告されている.本年度における研究課題は,レジスタンス運動(筋トレ)の実施がSJLや睡眠およびメンタルヘルスに及ぼす影響について検討することであった. 大学生男子84名(年齢19.9±1.2歳,身長171.8±5.6cm,体重65.3±10.4kg)を対象にアンケート調査を行った.調査項目は筋トレの実施状況,SJL(ミュンヘンクロノタイプ質問票),睡眠(ピッツバーグ睡眠質問票,PSQI),ポジティブ感情(ポジティブ・ネガティブ感情尺度)であった.休日の睡眠中央時刻(5:20±1:18)は,平日(4:11±0:59)に比べ有意(p<0.001)な後退を示し,SJLの平均値は1:09±0:54であった.対象者84名中45名が筋トレを実施(筋トレ群)しており,それ以外(対照群39名)と比較した.筋トレは平均的に,3-4種目,7-12反復,2-3セット,主観的に中強度,週2.8±1.5日実施されていた.両群のSJL(筋トレ群1:02±1:00 vs 対照群1:22±0:55)とポジティブ感情(筋トレ群27.5±7.1 vs 対照群24.9±8.8)に差はなかったが,PSQIは対照群(6.5±2.6)に比べて筋トレ群(5.3±2.4)で有意に低値であり,睡眠障害程度が軽いことが示された.また,週2回以上筋トレを実施している者(37名)は,対照群に比べ,SJL(0:57±0:52),PSQI(5.3±2.2),ポジティブ感情(28.8±6.5)がいずれも有意(p<0.05)に良好だった. 以上の結果から,大学生男子では,筋トレ週2回以上の実施がSJLや睡眠障害の程度を軽減し,ポジティブ感情を高める可能性が示唆された.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
共同研究者間の連携がうまく取れており順調に進捗している.
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今後の研究の推進方策 |
計画通り進める予定である.
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