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大学生における生活フィットネスの理論と構造

研究課題

研究課題/領域番号 22K11651
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59030:体育および身体教育学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

水野 哲也  東京医科歯科大学, 教養部, 非常勤講師 (30126255)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワード大学生 / 精神的フィットネス / SOC-13 / 健康習慣 / 健康関心度 / 体力 / 身体的フィットネス / KiSS-18 / 情緒的支援ネットワーク尺度 / 生活
研究開始時の研究の概要

本研究は,体力の特に健康に関連する身体並びに精神両面の体力要素(生活フィットネス)に着目し,その理論と構造を明らかにすることを目的とする。
具体的には、①我々が開発したHRMF-62を用いた横断的研究により,HRMF-62に影響を与えると考えられる身体的フィットネス,生活習慣並びに社会的要因の関連性を明らかにする。また②全国の大学生を対象としたHRMF-62調査を実施し,その基準値を作成する。これらの研究結果を基に,③大学生における健康に関連する心身の生活フィットネスの構造モデルを作成し,教育現場への活用を目的とした視覚化と教材作成を試みる。

研究実績の概要

(1)2023年度、医療系大学、看護学専攻に在籍した1年生女子大学生37名を対象に、健康関心度、健康習慣、精神的フィットネス(以下:HRMF-62)並びに首尾一貫感覚(以下:SOC-13)を測定・調査し、分析した(有意水準は5%とした)。
その結果、1)健康関心度尺度の全体得点は、健康習慣の全体得点と有意に相関していた。 2)心の状態尺度を除いた3つの精神的フィットネスにおける各尺度別得点は、健康関心度尺度の全体得点と有意に相関していた。 3) SOC-13の全体得点は、健康関心度尺度の健康の価値観得点と有意に相関していた。
(2)2023年度、G大学に在籍した大学生96名を対象に、2種類のフィットネス教育(A群:座学のみ(以下;健康教育群)、B群:実技・実習中心(以下:フィットネス群)を実施するとともに、授業前後(10月、12月)において、健康関心度、健康習慣、HRMF-62、SOC-13並びに身体活動量を測定・調査、分析した(有意水準は5%とした)。
その結果、1) 両群とも「健康への意識」得点において、12月の方が10月より有意に高かった。 2) HRMF-62の全体得点において、B群でのみ12月の方が10月より有意に高かった。また12月において、両群間に有意な差が認められた。 3) 自律性尺度得点において、B群でのみ12月の方が10月より有意に高かった。また12月において、両群間に有意な差が認められた。 4) 肯定的な向き合い方尺度得点において、B群でのみ12月の方が10月より有意に高かった。 5) 柔軟性尺度の全体得点において、両群とも10月、12月での変化はなかった。 6) 心の状態尺度得点には、有意な変化や差は見られなかった。 7) SOC-13得点には、有意な変化や差は見られなかった。 8) B群でのみ、10月から12月にかけて「総運動量」が増加し、12月においてB群の方がA群より「総運動量」が有意に多かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初、研究計画で予定していた健康教育用システムTFASのインターネット上への公開(システム構築)がシステムトラブルにより使用不可となったため、全国大学に在籍する大学生を対象とした調査の方法を変更することになったことにより、研究試料の入手が遅れたため。

今後の研究の推進方策

教育プログラムの実施並びに研究試料の収集を目的に、使用不可となったTFASの代替えの教育用システムとして、Googleフォームを用いた調査とそれに連動する個人向けの集計結果開示システムを構築した。現在、構築を完了したシステムを用いて、全国にある10数校の大学の教員に依頼し、研究に用いる教育用資料の収集に努めており、現在約600名の大学生に関する試料が入手可能な状況にある。
今後、それらの試料を用いて、当初の計画にあった (1) HRMF-62に関する大学生における全国基準値の作成  (2) 各測定尺度間の関連性 (3) 教育プログラムの差異がもたらすフィットネス関連因子への影響など の検討を進める。これにより、健康教育用システムTFAS の改良に向けた準備が可能になる。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 大学生における健康に関連する精神的フィットネスの検討2022

    • 著者名/発表者名
      MIZUNO Tetsuya、YAGI Tatsuo、TOGARI Taisuke
    • 雑誌名

      日本健康学会誌

      巻: 88 号: 2 ページ: 41-59

    • DOI

      10.3861/kenko.88.2_41

    • ISSN
      2432-6712, 2432-6720
    • 年月日
      2022-03-31
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 東京医科歯科大学学生のフィットネスに関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      水野 哲也、戸ケ里 泰典、水野 陽介、谷木 龍男、高岡 英氣、今野 和志、稲垣 和希、栗原 美紀、和田 拓真、吉武 誠司
    • 雑誌名

      東京医科歯科大学教養部研究紀要

      巻: 2022 号: 52 ページ: 51-70

    • DOI

      10.11480/kyoyobukiyo.2022.52_51

    • ISSN
      0386-3492, 2433-359X
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 大学生における健康に関連する身体的フィットネスと精神的フィットネネスの関連性2022

    • 著者名/発表者名
      水野 哲也、水野 陽介、戸ケ里 泰典、谷木 龍男
    • 学会等名
      第30回日本健康教育学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学生における精神的フィットネネスの関連要因の検討ー社会的スキルと情緒的支援ネットワークに着目してー2022

    • 著者名/発表者名
      水野 陽介、水野 哲也、戸ケ里 泰典、谷木 龍男
    • 学会等名
      第30回日本健康教育学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 医療系大学生における健康に関連する心と身体のフィットネスーここ10年間の推移を中心にー2022

    • 著者名/発表者名
      水野 哲也、水野 陽介、谷木 龍男、高岡 英氣、栗原 美紀、和田 拓真、吉武 誠司
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ・健康学会、第72回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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