研究課題/領域番号 |
22K11675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
下田 政博 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (80302909)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | マルチタスク / 注意分配 / 自転車 / P300 / 高齢者 / 事象関連電位 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,都市在住高齢者における注意制御機能と自転車運転のパフォーマンスとの関係を明らかにする.自転車運転中の注視点移動パターンの相違には高齢者における注意制御機能の特異的変化が関係していると考えられる.また,高齢者にみられる積極的な安全確認行動は,高齢者における注意制御機能低下を補償している可能性がある.本研究は,認知神経科学的手法を用いて高齢者の自転車運転特性に関する科学的エビデンスを提供する.
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研究実績の概要 |
本研究課題では,都市在住高齢者における注意制御機能と自転車運転のパフォーマンスとの関係を明らかにする.申請者は,高齢者が自転車を運転するときの注視点移動パターンが若年者のそれと異なり,また安全確認行動がより頻繁であることを明らかにした.注視点移動は能動的な注意制御を受けることから,自転車運転中の注視点移動パターンの相違には高齢者における注意制御機能の特異的変化が関係していると考えられる.また,高齢者にみられる積極的な安全確認行動は,高齢者における注意制御機能低下を補償している可能性がある.本研究課題は,認知神経科学的手法を用いて高齢者の自転車運転特性に関する科学的エビデンスを提供することで,自転車事故要因の理解と安全な自転車利用を促し,自転車事故防止に貢献するものである.初年度に自転車走行シミュレーション環境及びデータ解析環境を整備して実験を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大により、研究協力者の参加が困難となった状況のために,研究全体の進行が遅れた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症流行継続のため、研究協力者の確保が依然として困難な状況であり、研究を推進する速度が低下した。本務とする教育業務の負担から、研究活動に振り分けるエフォートが相対的に低下した。
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今後の研究の推進方策 |
高齢者を対象としたマルチタスク実験を行い,若年者の結果と比較して高齢者の注意分配機能の特徴を明らかにして自転車走行パフォーマンスとの関連を検討する.得られたデータを解析し,学会発表又は論文投稿により成果を公表する. リーディングスパンテストを用いた実験を行い,選択的注意機能の評価と自転車走行パフォーマンスとの関連を検討する.このため,シミュレーション環境の微調整を行う予定である.
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