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自然体験活動におけるリスクマネジメントモデルの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K11684
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分59030:体育および身体教育学関連
研究機関國學院大學

研究代表者

青木 康太朗  國學院大學, 人間開発学部, 准教授 (60593457)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードリスクアセスメント / ソフト / リスクマネジメントモデル / 安全点検 / リスクマネジメント / 自然体験活動 / 青少年教育施設
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、自然体験活動におけるリスクマネジメントの質的向上に資するため、過去の研究成果を基に、自然体験活動で発生した傷病データ等の集計・分析から分析結果の評価までをサポートするリスクアセスメント支援ソフトを開発し、指導者自らが傷病の発生状況や要因を検証し、実情に応じた安全管理計画の改善・充実を図ることができる仕組みを構築することである。
計画している研究項目は、リスクアセスメント支援ソフトの開発、開発したソフトの試行運用と改善点の検討、開発したソフトの本格運用と効果の検証、指導者が傷病の発生状況や要因を検証し、実情に応じた安全管理計画の改善・充実を図ることができる仕組みの構築と普及である。

研究実績の概要

令和5年度は、前年度に国立青少年教育振興機構における安全管理の新たな取組として検討した「安全点検レポート」の運用を開始した。安全点検レポートは、令和6年1月から12月に各施設で発生した傷病や事故について安全管理担当者が分析・評価し、その結果を踏まえ、安全管理に係る職員研修の内容の検討や施設・設備の安全点検、安全管理マニュアルの点検・更新を行い、それをレポートにまとめることで、翌年の施設利用における安全管理の改善・充実につなげることを目的としている。ただ、安全点検レポートの具体的な内容についてはまだ検討中であり、令和6年10月に開催する安全管理担当者研修で各施設の情報を確認しながら最終的な内容を確定する予定である。
リスクアセスメント支援ソフトの開発については前年度に引き続き入力項目について検討を行った。ただ、当初の予定では令和5年度にはリスクアセスメント支援ソフトを試行運用し、その利便性や有用性を確認する予定であったが、「安全点検レポート」の内容によってソフトの入力項目も変わってくることが予想されるため、先に「安全点検レポート」の内容を完成させてから支援ソフトの入力項目の検討を行うことになった。
また、傷病調査のデータ等を活用した安全管理の改善・充実を図る取組の一つとして、過去5年間の傷病調査のデータ(2018ー2022年)を基に施設利用者の安全意識啓発するチラシを作成し、国立青少年教育振興機構のホームページで公開した。また、近年、増加傾向にある熱中症についてデータ(2020ー2022年)の再分析を行い、施設における熱中症の発生状況や要因を明らかにし、今後の熱中症の予防策について検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定ではリスクアセスメント支援ソフトを令和5年度には試行運用し、その利便性や有用性を確認する予定であったが、「安全点検レポート」の内容を確定させてから支援ソフトの入力項目の検討を行うことになったため、今年度は検討するだけに留まった。支援ソフトの入力項目については次年度に確定させ、リスクアセスメント支援ソフトの開発につなげたいと考えている。
その一方で、傷病調査のデータ等を活用した安全管理の改善・充実を図る取組の一つとして、施設利用者の安全意識啓発するチラシを作成するとともに、近年、増加傾向にある熱中症の予防策を示せたことは施設の安全管理の充実に資する成果となった。このように、傷病調査のデータを活用し、安全管理の改善・充実につなげる取組を安全管理担当者に具体的に示すことで、施設の実情に応じた安全管理の改善・充実を図る仕組み(PDCAサイクル)の構築にもつながると考えている。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、引き続き全国の国立青少年教育施設(27施設)を対象に自然体験活動の傷病や事故事例に関する調査を実施するとともに、リスクアセスメント支援ソフトの入力項目の選定やベータ版の作成、「安全点検レポート」の作成・運用に向けた具体的な取組を検討し、施設の安全管理計画の改善・充実を図ることができる仕組みの構築につなげていきたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2022 その他

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] A Study on the Occurrence of Injuries and Safety Measures in Youth Education Facilities2024

    • 著者名/発表者名
      Kotaro AOKI, Taku HIGUCHI
    • 学会等名
      10th International Outdoor Education Research Conference
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 登山・ハイキングで起きたけがに関する一考察2022

    • 著者名/発表者名
      青木康太朗、志賀亮太、末原美佐
    • 学会等名
      日本野外教育学会第25回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 野外炊事で起きたけがに関する一考察2022

    • 著者名/発表者名
      青木康太朗
    • 学会等名
      第26回日本キャンプミーティング
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 国立青少年教育施設における傷病の概況(令和4年度調査)2024

    • 著者名/発表者名
      国立青少年教育振興機構青少年教育研究センター
    • 総ページ数
      40
    • 出版者
      国立青少年教育振興機構
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] 安全は楽しい活動の第一歩【令和5年度作成版】

    • URL

      https://www.niye.go.jp/wp-content/uploads/2024/04/anzen2024.pdf

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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