研究課題/領域番号 |
22K11700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
伊藤 綾香 名古屋大学, 環境医学研究所, 講師 (80508333)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 抗体産生 / 自己免疫疾患 / 脂質代謝 / 免疫代謝 / 慢性炎症性疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
自己免疫疾患は、自己抗体産生や炎症など免疫の過剰反応によって発症するが、その分子機構は未だに十分に理解されていない。従来の主流な治療法である非特異的な免疫療法は、結果としてウイルスや細菌に対する免疫応答低下を招き、感染症罹患などの致命的な問題となる事例が多い。本研究では自己免疫疾患の環境要因のひとつとして脂質代謝に着目し、自己に対する抗体と、感染時やワクチン接種時の抗体産生における脂質代謝の意義を解明する。
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研究実績の概要 |
自己免疫疾患は、自己抗体産生や炎症など、免疫の過剰反応によって発症するが、その分子機構は未だに十分に理解されていない。従来の主流な治療法である非特異的な免疫療法は、結果としてウイルスや細菌に対する免疫応答低下をもたらし、感染症罹患などの致命的な問題となる事例が多い。本研究では、自己免疫疾患の後天的要因のひとつとして脂質代謝に着目し、自己に対する抗体産生と、感染時の抗体産生における脂質代謝の意義を解明する。 これまでに、免疫細胞の脂質蓄積が炎症生変化と自己免疫疾患の発症を促進すること、一方で細胞内コレステロールの減少や、オメガ3系多価不飽和脂肪酸の増加が、炎症や、B細胞から抗体産生細胞への分化を抑制し、病態を改善することを明らかにしてきた。現在、これらの脂質変化が感染時の抗体産生に及ぼす影響を検討している。また、免疫細胞における脂質と遺伝子発現の網羅的解析より、免疫細胞内の脂質代謝制御機構と、脂質による免疫応答制御機構の解明を試みている。本研究成果により、抗体産生における免疫細胞内脂質代謝の意義を解明し、自己免疫疾患の診断や治療に貢献したい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当該期間内に、脂質代謝遺伝子欠損マウスを用いて自己抗体産生および、外来抗原応答性抗体産生への影響を検討し、一定の成果を得ることができた。また、自己免疫疾患モデルマウスの血液サンプルを用いて脂質の網羅的解析を行い、病態関連脂質の候補となる脂質を挙げることができており、研究は概ね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度の引き続き、血中脂質解析から得られた、候補となる病態関連脂質についての詳細な解析を進める。既に報告されているヒト自己免疫疾患患者の血中解析データベースを用いた比較解析を行い、早期診断を可能とするような血中脂質マーカーの探索を行う。また、自己免疫疾患マウス、感染マウスより免疫細胞を単離して脂質解析、トランスクリプトーム解析を行うことにより、免疫細胞内の脂質代謝制御機構と、脂質による免疫応答制御機構を統合的に解明する。
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