研究課題/領域番号 |
22K11701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
酒井 徹 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (40274196)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ポリメトキシフラボノイド / ノビレチン / サイトカイン / IL-4 / 免疫 / スダチチン |
研究開始時の研究の概要 |
徳島県特産のスダチの果皮に含まれるスダチチンやシークワーサーに含まれるノビレチンはいずれもメトキシ基を多数有するポリメトキシフラボノイドであり異物抗原に対する抗体産生を高め、また17型ヘルパーT細胞誘導を抑制し自己免疫疾患に対し治療効果があることを明らかにしてきた。本申請研究は、これまで得たポリメトキシフラボノイドの免疫調節作用のメカニズムを解明すると共にフラボノイドのメトキシ基に着目しその立体構造と免疫調節機能の関連性を生体代謝制御および腸内細菌叢との観点から解明し、新たな研究領域として”Immuno-Methoxyflavonology”を確立するものである。
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研究実績の概要 |
これまでノビレチンはT細胞活性化に伴うサイトカインを負に制御するが、IL-4産生は特異的に亢進することが判明している。今回の研究で新たに判明したことは以下の3点である。1)IL-4はヘルパー2型反応に関わるサイトカインである。IL-4と作用が類似するIL-13産生について検討を行ったが、ノビレチンはIL-13産生に影響を及ぼさなかった。2)産生亢進のメカニズムを調べるためにIL-4遺伝子のプロモーター活性について検討を行った。ノビレチン処理を行ったEL-4細胞を抗CD3抗体により刺激を行ったところ、対照群に比べルシフェラーゼ遺伝子発現が亢進していた。そのため産生亢進のメカニズムとして転写レベルでの制御が示唆された。3)DO11.10マウス脾細胞を刺激しCD4+細胞を精製しRNAの抽出を行った。mRNA発現の網羅解析を行ったところ多くの遺伝子発現がノビレチンにより負に制御されていた。mRNA発現の網羅解析結果からT細胞活性化に関わる遺伝子が抑制することが判明した。これらの結果は、ノビレチンがT細胞活性化に伴う増殖反応およびサイトカイン産生(IFN-gamma, IL-2, IL-10)を抑制する結果と一致した。パスウェイ解析結果でIL-4産生に関わる分子経路候補が絞り込めたので、これらの分子遺伝子の発現を測定すると共に発現のノックダウンにより関連性を明らかにしてい予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでノビレチンはT細胞活性化に伴うサイトカインを負に制御するが、IL-4産生は特異的に亢進することが判明している。今回の研究で新たに判明したことは以下の3点である。1)IL-4はヘルパー2型反応に関わるサイトカインである。IL-4と作用が類似するIL-13産生について検討を行ったが、ノビレチンはIL-13産生に影響を及ぼさなかった。2)産生亢進のメカニズムを調べるためにIL-4遺伝子のプロモーター活性について検討を行った。ノビレチン処理を行ったEL-4細胞を抗CD3抗体により刺激を行ったところ、対照群に比べルシフェラーゼ遺伝子発現が亢進していた。そのため産生亢進のメカニズムとして転写レベルでの制御が示唆された。3)DO11.10マウス脾細胞を刺激しCD4+細胞を精製しRNAの抽出を行った。mRNA発現の網羅解析を行ったところ多くの遺伝子発現がノビレチンにより負に制御されていた。これらのことよりおおむね順調に進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
mRNA発現の網羅解析結果からT細胞活性化に関わる遺伝子が抑制することが判明した。これらの結果は、ノビレチンがT細胞活性化に伴う増殖反応およびサイトカイン産生(IFN-gamma, IL-2, IL-10)を抑制する結果と一致した。パスウェイ解析結果でIL-4産生に関わる分子経路候補が絞り込めたので、これらの分子遺伝子の発現を測定すると共に発現のノックダウンにより関連性を明らかにしていく。
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