研究課題/領域番号 |
22K11717
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 第一薬科大学 |
研究代表者 |
小松 生明 第一薬科大学, 薬学部, 教授 (80368977)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | セレコキシブ / ナノエマルション / ガン性疼痛 / ガン増殖 / ガン制疼痛 / マクロファージ / シクロオキシゲナーゼ2阻害薬 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らはガン性疼痛とガン増殖に関与しているCOX2を特異的に阻害するセレコキシブ(CXB)と、イメージプローブとして近赤外線吸収色素を封入した O/W型大きさ200nm以下のナノエマルション(CXB/NE)を開発した。本研究では、雄性と雌性のC57BL/6マウス後肢足蹠にマウスメラノーマ細胞を移植したガン性疼痛モデルマウスを用い、本発明のCXB/NEが、マクロファージを介しCXBを疼痛・腫瘍部位に選択的に送達し、ガン性疼痛緩和とガン細胞の増殖抑制できるガン治療薬と、ガンの進行状況の把握を可能にした新たな治療法として利用できる可能性を明らかにする。
|
研究実績の概要 |
本研究ではガン性疼痛とガン増殖に重要な役割を果たしているマクロファージ機能に着目した、新しい疼痛緩和と腫瘍抑制の治療法の開発を目的とする。申請者らはガン性疼痛とガン増殖に関与しているシクロオキシゲナーゼ2の阻害薬セレコキシブを封入したO/W型のセレコキシブナノエマルションを 開発した。そこで、雄性のC57BL/6系マウスの後肢足蹠に、B16-F10メラノーマ細胞を移植して作成したガン性疼痛モデルマウスの静脈内へセレコキシブナノエマルションを投与したところ、コントロール群に比べガン細胞誘発性の疼痛反応は有意に抑制され、ガン細胞移植の腫瘍の増大に対し、腫瘍増大抑制作用を示し抗腫瘍効果も示した。疼痛部位である腫瘍組織における免疫細胞のセレコキシブナノエマルション取り込み能の免疫組織化学的解析を検討している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究遂行に想定以上に時間を要し、昨年度内に完遂できなかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
疼痛部位である腫瘍組織における免疫細胞のセレコキシブナノエマルション取り込み能の免疫組織化学的解析について継続検討するとともに、セレコキシブナノエマルションによる疼痛抑制機構と抗腫瘍機構の解明に向けた検討も進める。
|