研究課題/領域番号 |
22K11751
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
門口 智泰 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10762049)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 変形性膝関節症 / サルコペニア / 肥満 / 慢性炎症 / 骨格筋 / 炎症性サイトカイン / 変形性関節症 / SASP / TGFβ |
研究開始時の研究の概要 |
軟骨の変性・消失を基盤とする変形性関節症(OA)、特に、膝OA発症患者では、筋量、筋力低下を示した病態であるサルコペニアをみとめる。サルコペニアは高齢者や疾患者の強力な予後規定因子であることから、その改善は急務であるが、病態の複雑さゆえに、そのメカニズムは十分に明らかにされてこなかった。これに対し申請者は、老化細胞より分泌される因子群である老化関連分泌表現型(SASP)に着目し、SASPを介した慢性炎症がOAによるサルコペニアの発症・進展に関連するとの仮説を検証することとした。本研究では、SASPに伴う慢性炎症に基づく新たなサルコペニア予防および治療法を探索することを目的とする。
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研究実績の概要 |
8~12週齢に到達した雄性C57BL/6Jマウスを対象に、内側半月板不安定化(以下DMM)手術を施行し、変形性膝関節症(以下膝OA)モデルマウスを作製した。同時に、高脂肪食を負荷して肥満を誘導し、OAおよびサルコペニアの病態におよぼす影響を検討した。通常食を負荷した群においては、DMM手術に伴う膝OAおよびサルコペニア病態が時間経過とともに悪化した。一方、高脂肪食負荷により肥満を誘導した群においては、それらの病態の悪化が、より顕著になることが明らかとなった。これらの結果は、肥満に伴う慢性炎症が膝OAおよびサルコペニア病態において重要な役割を果たす可能性を示唆するものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、肥満に伴う慢性炎症が膝OAおよびサルコペニア病態におよぼす影響を詳細に調べるため、血液、骨格筋および脂肪組織を対象としたプロテオミクス・RNAシーケンス解析などの網羅的解析により、SASP因子を中心に、各病態悪化における標的因子の探索を進める予定である。
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