研究課題/領域番号 |
22K11753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
渡辺 彰吾 岡山大学, 保健学域, 准教授 (20548341)
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研究分担者 |
大原 利章 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (40623533)
家森 幸男 武庫川女子大学, 国際健康開発研究所, 教授 (80025600)
北森 一哉 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (80387597)
薗田 邦博 金城学院大学, 生活環境学部, 准教授 (80454338)
廣畑 聡 岡山大学, 保健学域, 教授 (90332791)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | NASH / SHRSP5 / 動脈硬化 / オートファジー / フェロトーシス / リポファジー |
研究開始時の研究の概要 |
鉄代謝は、やせ型NAFLD/NASHと動脈硬化性疾患の進展に関する共通項であるが、それらを結びつける研究はこれまで行われていない。本課題の学術的問いは、「鉄代謝は、やせ型NAFLD/NASHと動脈硬化性疾患の新たなリスク因子となりうるか?」である。本研究では、我々が有する特殊な「やせ型NASH-動脈硬化モデル」であるSHRSP5/Dmcrラットを用い、鉄代謝が「やせ型」NASHおよび動脈硬化性疾患の共通するリスク因子となりうる機序を調べ、従来(肥満)型とやせ型NASHの鉄代謝の違いを解明し、鉄代謝への薬剤介入における治療効果を検証する。
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研究実績の概要 |
鉄代謝は、やせ型NAFLD/NASHと動脈硬化性疾患の進展に関する共通項であるが、それらを結びつける研究はこれまで行われていない。本課題の 学術的問いは、 「鉄代謝は、やせ型NAFLD/NASHと動脈硬化性疾患の新たなリスク因子となりうるか?」である。本研究では、我々が有する特殊 な「やせ型NASH-動脈硬化モデ ル」であるSHRSP5/Dmcrラットを用い、鉄代謝が「やせ型」NASHおよび動脈硬化性疾患の共通するリスク因子とな りうる機序を調べ、従来(肥満)型とやせ型NASH の鉄代謝の違いを解明し、鉄代謝への薬剤介入における治療効果を検証することを目的とする。 前年度は、10週齢のSHRSP5/Dmcrラットを普通食(非NASH)群と高脂肪食(NASH)群に分け、その対照群となるWKY/Izmラットも同様に普通食(CONT)群、高脂肪食(単 純性脂肪肝)群を用意した。給餌期間はそれぞれ8週間とし、摂食量、体重、血圧測定を毎週行った。最終週にて血液、肝臓、大動脈を採取し、フェリチンや血清 鉄、過酸化脂質、フェロトーシス関連遺伝子などを測定した。その結果、仮説通りに動脈の脂質沈着は増悪し、肝臓にはフェロトーシス様の細胞死が見られた。 鉄過剰はガンと関連が深く、鉄投与によって、食餌誘導性に発ガンも誘導されるかと二次的効果を期待したが、発ガンには至らなかった。しかしながら、肝臓へ の十分な鉄沈着を確認することができた。さらに、今年度にはそれに付随して、脂肪沈着を除去する特異的オートファジーであるリポファジーが活性化されていることを見出すことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
10週齢のSHRSP5/Dmcrラットを普通食(非NASH)群と高脂肪食(NASH)群に分け、その対照群となるWKY/Izmラットも同様に普通食(CONT)群、高脂肪食(単純性脂肪肝) 群を用意した。給餌期間はそれぞれ8週間とし、摂食量、体重、血圧測定を毎週行った。最終週にて血液、肝臓、大動脈を採取し、フェリチンや血清鉄、過酸化 脂質、フェロトーシス関連遺伝子などを測定した。その結果、仮説通りに動脈の脂質沈着は増悪し、肝臓にはフェロトーシス様の細胞死が見られた。さらに、今年度は脂肪沈着を除去する選択的オートファジーであるリポファジーも確認できるなど、順調に実験が進行している。
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今後の研究の推進方策 |
鉄の過剰投与により、肝臓にフェロトーシスが誘導された。今後は、申請書の予定通り、鉄のキレート剤を投与して、鉄の除去がNASHの肝臓線維化に奏功するかを確認する。
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