研究課題/領域番号 |
22K11760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
安田 和基 杏林大学, 医学部, 教授 (80311611)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / 脂肪組織 / 遺伝子発現 / 内臓脂肪 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
「内臓脂肪蓄積」と「NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)/NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」とは、関連する病態とされている。本研究では、我々がヒト脂肪組織及び肝組織を用いた網羅的な遺伝子発現解析から得た知見を「組織横断的に」比較し、内臓脂肪蓄積とNAFLD/NASHに共通する病態とその分子機序を解析する。具体的には、皮下脂肪と比較して内臓脂肪に優位に発現する遺伝子群と、NASH肝で発現変動を示す遺伝子クラスターとを比較し、共通する分子ネットワークや、発現調節機構の解析を行う。可能であればこれらの病態を反映する血中バイオマーカーの探索も行う。
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研究実績の概要 |
我々は先行研究により、高度肥満患者を対象とした、マイクロアレイを用いた網羅的トランスクリプトーム解析から、「(同一人の皮下脂肪に対して)内臓脂肪優位に発現する遺伝子(A)」を約500個、「NASH特異的、あるいはステージ特異的に発現が変化する遺伝子(B)」をやはり約500個ほど得ている。そこで、両者を「臓器横断的に」比較して、共通した遺伝子群及び分子ネットワークの抽出を試みた。今年度は(B)のうち、(A)に含まれる遺伝子を中心に解析した結果、細胞接着関連分子、細胞外基質および線維化関連分子、などが得られたが、これらは脂肪細胞や肝細胞などの実質臓器細胞だけでなく、局在する炎症関連細胞での発現も推定された。これらの遺伝子の発現調節の上位に当たる転写因子の推定を行ったが、いくつかの多彩なネットワークが並存している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大学内の諸事情で、研究に割ける時間やエフォートに限りがあったため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き研究計画に沿って進めてゆく予定である。
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