研究課題/領域番号 |
22K11786
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
佐々木 啓 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20384969)
|
研究分担者 |
石川 裕樹 昭和大学, 医学部, 准教授 (60433918)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 経鼻ワクチン / インフルエンザウイルス / アジュバント / ワクチン / セグメント細菌 / ウイルス感染 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、腸内細菌と免疫との関係が明らかになりつつあり、腸内細菌叢は腸管免疫だけではなく、宿主全身免疫や生体防御と関係している。その中でも、近年明らかになりつつある細菌群としてセグメント細菌 (SFB)が知られている。SFBは粘膜固有層のナイーブT細胞の分化誘導を促し、全身の細胞性免疫と液性免疫を高めることが明らかになっている。このことはSFB腸内定着がワクチン接種の応答性の一要因となっている可能性が考えられる。そこで本研究では、無菌マウスを用いてSFBを定着させたときのワクチン接種による応答性とウイルス感染させた時の感染防御能を検証することとした。
|
研究実績の概要 |
本年度は、1)腸内セグメント菌の分離、2)新規ワクチンアジュバントの開発を行った。 1)腸内セグメント菌については、様々な方法を試み遺伝子レベルでは検出出来たものの、生菌体としては分離することが出来ず、本年度も2)のワクチンアジュバント開発に注力した。 昨年度に引き続き、Rodentibacter属が産生するPnXIIIAを改変し、291アミノ酸から構成されるポリペプチドを作製した。このポリペプチドに抗原のモデルとしてインフルエンザウイルスPuerto Rico/8/34 (H1N1; PR8)株のヘマグルチニンと当該ポリペプチドの融合発現を試みたが、大腸菌の発現系では僅かしか発現出来ず、今後コドンusageやタグの変更を加えていく予定である。 また、チオレドキシンとアフィニティー用のタグとしてヒスチジンタグを融合発現したものと、ポリペプチドなしでチオレドキシンとヒスチジンタグのみを発現したものとを分離精製 し、本年度はマウスを用いて経鼻での免疫を行った。その結果、本ポリペプチドを融合した場合、抗チオレドキシン抗体価は検出上限値を示し、チオレドキシン単体と比較して高い抗体価が得られることが確認された。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
腸内セグメント菌の分離培養が進んでおらず、新規ワクチンアジュバントの開発に注力しており、本研究のアプローチを修正しているところである。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、新規ワクチンアジュバント開発とインフルエンザウイルスのヘマグルチニン融合発現系を確立していく計画である。また、近郊系マウスでの腸内セグメント菌と抗体価の関係を調査していく予定である。
|