研究課題/領域番号 |
22K11793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
河合 智子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期病態研究部, 室長 (40423404)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 胎児環境 / エピアレル / 胎児発育 / 臍帯血エピゲノム |
研究開始時の研究の概要 |
早産や低出生体重と将来の疾病発症リスクの関連が疫学研究で示されており、胎児期環境が生涯の健康に関連していることが示唆されている。しかし、出生後に胎内環境を評価するマーカーが存在しなくては、胎児期環境が適切であったかどうか判定できない。そこで本研究では、出生コホートを用いて胎児期栄養環境を臍帯血で評価するマーカーを決定する。具体的には、発生初期に刻印され生後は安定した値を示すと考えられているmetastable epialleles (MEs)に注目する。生物学的視点から独自のMEsの数値化法を導入し、その妥当性を従来の数値化法と共に、種々の妊娠前・中の値と比較し検討する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、生涯の健康に影響を及ぼす因子を、遺伝因子、環境因子それぞれの角度から注目し、遺伝因子を凌駕する発生初期の環境因子を同定することである。本研究では、コホート研究を対象とし、採取可能な検体である臍帯血を用い、この問いについて結果を求める。具体的には、発生初期に刻印され生後は安定した値を示すと考えられているmetastable epialleles (MEs)に注目する。 本研究では、MEsのうちの一つである、noncoding RNA: nc886遺伝子の近傍のDNAメチル化値に注目し、当該年度は268名の臍帯血を対象にメチル化値を測定した。その結果、妊娠初期、妊娠中期、それぞれの環境と関連するnc886遺伝子のメチル化の違いが検出された。 近年、コホート研究対象者に同領域のDNAメチル化に注目した報告がアメリカのグループ、フィンランドのグループから報告されている。我々の研究結果と比較し、今後さらに注目する環境因子について検証を重ねる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた対象検体のmetastable epialleles の一つである、noncoding RNA: nc886遺伝子のDNAメチル化値の測定を終えることができた。次年度予定している検体の測定も計画通り進め、様々な環境因子との関連解析を行う。
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今後の研究の推進方策 |
コホート対象者の出生後の検体を入手し、注目しているmetastable epialleles の一つである、noncoding RNA: nc886遺伝子のDNAメチル化値の経時変化を明らかにする。
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