研究課題/領域番号 |
22K11795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
石原 裕己 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 内分泌代謝高血圧研究部, 研究員 (50866853)
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研究分担者 |
日下部 徹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 内分泌代謝高血圧研究部, 研究室長 (60452356)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | オステオサルコペニア / サルコペニア / 骨粗鬆症 / SARC-CalF / SARC-F |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋と骨の間には「筋・骨連関」が存在し、骨粗鬆症とサルコペニアは合併しやすいことが知られている。近年、これらを合併した状態はオステオサルコペニアと呼ばれ、骨粗鬆症単独、サルコペニア単独よりも転倒・骨折の高リスク群であることが報告されている。しかしながら、オステオサルコペニアの実態、病態には不明な点が多く、治療法も確立されていない。 本研究では、骨粗鬆症患者を対象としたオステオサルコペニアに関する実態調査を行うことで、その実態解明とスクリーニングツールおよび効果的治療法を見出す。
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研究実績の概要 |
超高齢社会となった日本において、骨粗鬆症とサルコペニアはいずれも主要な要介護要因である。骨格筋と骨の間には「筋・骨連関」が存在し、骨粗鬆症とサルコペニアは合併しやすいことが知られており、近年これらの合併した状態はオステオサルコペニアと呼ばれ、骨粗鬆症単独、サルコペニア単独のいずれよりも転倒・骨折の高リスク群であることが報告されている。しかしながら、オステオサルコペニアの病態、実態に関しては不明な点が多く、治療法も確立されていない。そこで、本研究では骨粗鬆症患者を対象としたオステオサルコペニアに関する実態調査を行うことで、オステオサルコペニアの有病率や臨床的特徴、運動機能との関連性を明らかにするとともに、オステオサルコペニア発見のためのスクリーニングツールを確立させることを目的とした。さらに既存の骨粗鬆症治療薬のオステオサルコペニアへの影響を検討することでオステオサルコペニアの効果的治療法を見出すことも目的とした。 令和4年度は、症例登録およびデータの集積を主に行うとともに、骨粗鬆症患者におけるサルコペニアのスクリーニングツール(SARC-F、SARC-CalF、下腿周囲長)の有用性に関する解析・比較検討を行った。サルコペニアスクリーニングツール間の有用性の比較に関しては、SARC-CalFのAUCが最も高く、骨粗鬆症患者を対象としたスクリーニングツールとしてはSARC-CalFが最も有用であるであることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は学会報告を1報(骨粗鬆症患者を対象としたサルコペニアスクリーニングツールとしてのSARC-F、SARC-CalF、下腿周囲長の有用性に関する検討)行っており、また同内容に関する論文報告作成も行っている。また、オステオサルコペニアと運動動作機能の関連性の解明のための解析も並行して行っており、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
オステオサルコペニアのエビデンス構築および今後の骨粗鬆症、サルコペニア診療の発展に寄与するため、令和5年度は当初の研究計画に従って研究を行っていく。 ①オステオサルコペニアのスクリーニングツールとしてのSARC-F、SARC-CalFの有用性検討に関しては、すでにデータ収集および解析を完了しており、今後論文報告作成を行っていく。②オステオサルコペニアの有病率および臨床的特徴の解明、③オステオサルコペニアと運動動作機能の関連性の解明に関しては、今後データの収集を完了し、次いでデータの解析および報告を進めていく。④既存の骨粗鬆症治療薬がオステオサルコペニアに及ぼす影響の解明に関しては引き続き症例登録及びデータ収集を進めていく。
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