研究課題/領域番号 |
22K11833
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
山本 由似 東北医科薬科大学, 医学部, 助教 (80635087)
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研究分担者 |
大和田 祐二 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20292211)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | FABP3 / 抑制性介在ニューロン / 多価不飽和脂肪酸 / GABA / パルブアルブミン |
研究開始時の研究の概要 |
脳発達期の低栄養暴露により、神経発達障害が招来される。この変化は成長後も神経機能に影響を与える。脳内脂肪酸代謝の異常が一因と考えられているが、その分子機構は不明である。本研究の目的は、脂肪酸結合タンパク質(FABP)によって制御される神経細胞の脂質恒常性維持が、生涯を通じた神経活動にどのような意義を持つのか検証することである。生涯を通じてパルブアルブミン陽性抑制性介在(PV)ニューロンに高発現するFABP3に着目し、①新生児期mPFCのPVニューロン成熟が、FABP3によっていかに制御されているのか、②新生児期mPFCのPVニューロン成熟異常が、発達障害症状にいかに関与するのか検証する。
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研究実績の概要 |
脳発達期の低栄養暴露により、神経発達障害が招来される。この変化は成長後も神経機能に影響を与える。脳内脂肪酸代謝の異常が一因と考えられているが、その分子機構は不明である。本研究の目的は、細胞内脂肪酸輸送体の脂肪酸結合タンパク質(FABP)によって制御される神経細胞の脂質恒常性維持が、生涯を通じた神経活動にどのような意義を持つのか検証することである。本研究では神経細胞に特異的に発現するFABP3に注目した。 本年度の研究では、ドキシサイクリン誘導性に野生型FABP3および、脂肪酸結合能を欠いた変異型FABP3を発現するHEK細胞を樹立した。野生型FABP3過剰発現細胞では、mTORシグナルが賦活化し、後期エンドソーム(LE)の形成が促進された。一方、変異型FABP3発現細胞では、この現象は認めれられなかった。FABP3の細胞内の量的変化によって、細胞の増殖や成長、栄養状態のセンサーとしても働くmTORシグナル活性が制御されていることを明らかにした。この新知見は現在欧文雑誌に投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
エンドソームの成熟および細胞内のmTOR活性制御に、FABP3が関与しているという重要な所見を得ることができた。神経系細胞におけるFABP3によるエンドソーム解析についても、Neuro2A細胞を使っておおむね順調に進んでいる。一方で、野生型マウスおよびFABP3欠損マウス由来の初代培養神経細胞を用いたエンドソーム解析は未だ安定した結果が得られていない。
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今後の研究の推進方策 |
計画書通りに研究を推進する。特に野生型マウスおよびFABP3欠損マウス由来の初代培養神経細胞における、エンドソーム解析が不十分である。これまで得られた解析結果については、論文化を進める。
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