| 研究課題/領域番号 |
22K11839
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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| 研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
森 直治 愛知医科大学, 医学部, 教授 (70625540)
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| 研究分担者 |
天野 晃滋 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 支持・緩和医療科 主任部長 (40573093)
前田 圭介 愛知医科大学, 医学部, 教授 (50775179)
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| 研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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| 研究課題ステータス |
完了 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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| キーワード | 悪液質 / 診断基準 / 筋肉量 / 筋力 / 不可逆的悪液質 / 日本人 / がん / 体重減少 / サルコペニア |
| 研究開始時の研究の概要 |
がん悪液質の診断基準、ステージが提唱され、全世界で利用されるようになり10年が経過したが、日本人に適合した体格指数、体重減少率、サルコペニアの基準値が示されてこなかった。また、進行した悪液質の段階として不可逆的悪液質が提唱されたが、診断基準の客観性に乏しく、実臨床での利用が容易でない。 本研究では大学病院に入院した様々ながん種、治療段階のがん患者を対象に、詳細な栄養状態やサルコペニアの評価を行い、予後との関連を明らかにする前向きコホート研究により、日本人に適合した悪液質の診断基準値を求める。同時に他の栄養指標、サルコペニア指標との関連を明らかにし、さらに不可逆的悪液質の診断基準を探究する。
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| 研究実績の概要 |
本研究は当初、日本人がん患者に特化した悪液質診断基準の確立を目的として開始した。2022年度から進行がん患者を対象に、骨格筋量、握力、体重変化、炎症マーカー等の関連データを収集した。 しかしながら、2023年9月にAsian Working Group for Cachexia(AWGC)より、アジア人を対象とした悪液質診断基準が発表された。この基準は「がん」に特化していないものの、がんも主要対象に含まれ、我々が検討していた指標と高い一致があった。診断基準の乱立による混乱を避ける観点から、本研究は独自基準の開発から方針を転換し、日本人がん患者におけるAWGC基準の有用性検証に注力することとした。 2023年度には、AWGC基準に基づく悪液質診断が予後と独立して関連することを示し、その成果は本領域のトップジャーナルであるJournal of Cachexia, Sarcopenia and Muscle誌に掲載された。また、不可逆的悪液質に関する予備的検討として、体液貯留が診断基準の予測精度に与える影響を評価し、英文誌2編に発表した。 2024年度には、AWGC基準の構成要素である「低握力」の臨床的意義を検討し、重症度指標としての有効性を示した(Clinical Nutrition ESPEN掲載)。さらに、炎症指標と栄養介入効果、全身炎症と食事摂取・栄養関連苦痛、CRP/アルブミン比と予後との関連を示す研究など、査読付き英文論文4編を発表した(Nutrition誌等)。学会発表も国際学会2件を含む計8件(うち招待講演3件)を行い、AWGC基準の妥当性や、診断の臨床的意義を国内外に広く発信した。 本研究は、当初の計画を柔軟に修正し、AWGC基準の臨床的有効性を裏付ける成果を挙げた。これにより、がん患者における悪液質の診断と予後評価の向上に寄与することが期待される。
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