研究課題/領域番号 |
22K11855
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
阿部 雅則 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (40432786)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肥満 / 脂肪組織 / サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、B細胞活性化因子(BAFF)がインスリン抵抗性を誘導するアディポカインであることを明らかにし、メタボリック症候群の病態との関連について報告してきた。本研究ではマウスモデルを用いて、免疫関連分子であるBAFFの肥満に伴う体重増加の制御について、脂肪組織・脂肪細胞に焦点を当てて解明する。これまでの研究成果も併せて、BAFFが肥満やメタボリック症候群の治療標的となるかを明らかにしたい。
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研究実績の概要 |
申請者は、B細胞活性化因子(B cell activating factor: BAFF)がインスリン抵抗性を誘導するアディポカインであることを明らかにし、メタボリック症候群の病態との関連について報告してきた。また、臨床例において非アルコール性脂肪性肝疾患の発症・進展に関わることも示した。本研究ではマウスモデルを用いて、免疫関連分子であるBAFFの肥満に伴う体重増加の制御について、とくに脂肪組織・脂肪細胞に焦点を当てて解析することを予定している。 本年度は以下のことを明らかにした。1)マウス白色脂肪細胞や培養脂肪細胞にBAFFおよびBAFF受容体(BAFF-R, TACI, BCMA)が発現していることを確認した。2) 培養脂肪細胞をrecombinant BAFF存在下に培養するとNF-kB活性化を誘導することを明らかにした。3) C57BL/6マウス(野生型)、BAFF-KOマウス、BAFF-R-KOマウスを高脂肪食(HFD)で飼育することで肥満マウスモデルを確立した。また、他の食餌誘導性肥満マウスモデルも作成中である。4) BAFF-R-KOマウスをHFDで飼育すると野生型に比し体重が減少するが、BAFF-KOマウスでは体重が増加することを確認した。 現在、これらのマウスモデルにおける脂肪組織の代謝機構や機序の解析を行っているところであり、来年度以降の研究に向けて基礎データを集積している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度行う予定であった解析は概ね順調に経過している。
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今後の研究の推進方策 |
C57BL/6マウス(野生型)、BAFF-KOマウス、BAFF-R-KOマウスを用いた肥満マウスモデルを用いて脂肪組織・脂肪細胞の脂質代謝についてin vitoroおよびin vivoでの詳細な解析を進めるとともに、褐色脂肪細胞の熱産生などの機能活性についても検討を行っていく予定としている。
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