研究課題/領域番号 |
22K11863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 亮平 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (70869263)
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研究分担者 |
勝沼 俊雄 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (10194789)
赤司 賢一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (90338864)
岡田 祐樹 昭和大学, 医学部, 講師 (10814577)
今井 孝成 昭和大学, 医学部, 教授 (60365731)
上村 鋼平 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 准教授 (10805039)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 経口免疫療法 / 牛乳アレルギー / 栄養 / 成長 / アナフィラキシー / 牛乳 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は中間解析を伴うヒストリカル・コントロールを用いた外部対照試験であり、対照群にORIMA studyの治療群と観察群をヒストリカル・コントロールとして設定する。本研究では、少量OITをORIMA studyと比較し、有効性に関して非劣性であるかどうかを検証する。中間解析時の目標症例数を15例、最終解析時の目標症例数を25例とする。少量OITは重症牛乳アレルギー児を対象に少量(牛乳1 mL)で開始し、その後も増量を行わない。少量OIT開始1年後に牛乳 100 mLの負荷試験を行い、負荷試験の陰性基準(アレルギー反応を呈さない、軽微な反応は許容)達成率を主要評価項目とする。
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研究実績の概要 |
食物アレルギーに対する根治療法として経口免疫療法(Oral immunotherapy; OIT)の有効性が多数報告されている。しかし、重症なアレルギー反応(アナフィラキシー)など重篤な有害事象のリスクを伴うため未だ標準的治療には位置付けられていない。我々は過去に、3歳から12歳の重症牛乳アレルギー児28名を対象に牛乳OITのランダム化比較試験(ORIMA study)を実施した。ORIMA studyでは牛乳100 mLを連日摂取することで耐性獲得(牛乳が摂取可能になること)をめざし明らかな有効性を認めた。しかし安全性に問題があり、アドレナリン筋注を要するアナフィラキシー発生件数は約1回/人/年の頻度であった。そこで本研究は、安全性を最優先に、少量の抗原のOIT(牛乳 1 mLを1年間継続して連日摂取する)の有効性や安全性を検討する。 本研究では対象をORIMA studyと全く同等の対象者に対し、対照群にORIMA studyの治療群と観察群をヒストリカル・コントロールとして設定する。そして、少量OITをORIMA studyと比較し、有効性に関して非劣性であるかどうかを検証する。 本研究は中間解析時の目標症例数を15名、最終解析時の目標症例数を25名とする。サンプル数が少ない本研究のみで安全性を立証することは難しく、本研究に引き続いて、安全性の評価に特化した大規模な研究が必要である。即ち、本研究は少量OIT確立のために必要であるが、過渡的な研究と位置づける。本研究で高いエビデンスが示された場合、その時点で論文報告し、安全性検証のため多施設共同研究を新たに計画する。中間解析結果が不十分な時には、検証レベルに応じて試験の継続、中止を判断する。現時点(2023年3月31日時点)で14名が研究参加し現在進行中である。2024年度中には中間解析を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
順調に進展している。 新型コロナウイルス感染症の流行に伴う入院制限や受診制限などから、介入の開始が遅れたり同意を得られなかった対象者が複数名いた。 このような状況下ではあるが、現在14名が介入を開始しており、現時点(2023年3月31日時点)での対象候補者を含めると本年度中には少なくとも17名の研究参加が見込まれる。よって、2024年度中には中間解析を実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は中間解析時の目標症例数を15名、最終解析時の目標症例数を25名とする。サンプル数が少ない本研究のみで安全性を立証することは難しく、本研究に引き続いて、安全性の評価に特化した大規模な研究が必要である。即ち、本研究は少量OIT確立のために必要であるが、過渡的な研究と位置づける。本研究で高いエビデンスが示された場合、その時点で論文報告し、安全性検証のため多施設共同研究を新たに計画する。中間解析結果が不十分な時には、検証レベルに応じて試験の継続、中止を判断する。
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