研究課題/領域番号 |
22K11882
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
|
研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
河原田 律子 (那須律子) 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 講師 (60383147)
|
研究分担者 |
大野 洋一 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (10709059)
中村 彰男 実践女子大学, 生活科学部, 教授 (30282388)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 脳神経細胞 / 妊娠 / 糖尿病 / 胎児 / 脳 / 栄養 / 神経機能 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は妊娠糖尿病モデルラットを用いて、子宮内高血糖環境に曝された胎児より単離・培養した神経細胞やグリア細胞(アストロサイト、ミクログリアやオリゴデンドロサイト)にどの様な障害が引き起こされているかについて、分子レベルで明らかにする。さらに、生まれた仔を長期間飼育し、認知度や記憶について子宮内高血糖がどのように神経細胞の発達に影響するか行動解析を行う。また、動物を得られた知見をもとに、iPS細胞を用いて、高血糖環境がどのような影響を及ぼすか、またその障害を改善できる化合物をスクリーニングする。
|
研究実績の概要 |
食の欧米化や出産年齢の高齢化に伴い、妊娠糖尿病発症リスクの上昇や2型糖尿病妊婦の増加などで、妊婦が過栄養となるケースが増加している。これらのGDMや2型糖尿病妊婦から生まれた子供は学童期以降に粗大、微細運動能力が低く、注意欠陥・多動性障害となる精神神経学的兆候の発生率が高くなることから、将来の身体精神活動への影響が危惧されている。しかし、母親の過栄養により生まれてきた子どもがなぜ将来にこのような疾病を発症するのかに対しての詳細な分子メカニズムについてはあまりよく理解されていない。 本研究では独自のGDMモデルラットおよびGDMモデル細胞を用いて、妊娠中の高血糖環境が生まれた子どもの神経細胞に与える影響を検討した。さらに、GDMモデル細胞にn-7系不飽和脂肪酸であるパルミトレイン酸を投与し、高血糖曝露が神経細胞に及ぼす影響を改善できるか否かを検討することを目的に研究を行った。 妊娠2日目のWistarラットを用い、コントロールラットとGDMモデルラット群の2群で検討を行った。GDMモデルラットはストレプトゾトシンを尾静脈投与することで作成した。コントロールラットおよびGDMラットから生まれた仔の大脳からたんぱく質を抽出後、ウエスタンブロッティング法にてたんぱく質のAGE化およびAktのリン酸化について解析した。GDMモデルラットから生まれた仔の大脳において、たんぱく質が過度にAGE化されることでインスリンシグナルが阻害されることを明らかにした。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
モデル動物を作成し、予定通りの解析を行っている。
|
今後の研究の推進方策 |
動物モデルで得られた結果をもとに、細胞モデルを用いて確認をする。さらに機能性食品を添加し、その効果を検討する。
|