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集積回路レイアウトの観点からみた暗号用デジタル断熱的論理回路の電流特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K12025
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分60070:情報セキュリティ関連
研究機関岐阜大学

研究代表者

高橋 康宏  岐阜大学, 工学部, 准教授 (00402214)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード断熱的論理 / 暗号回路 / 集積回路 / レイアウト設計 / 電流変動 / セキュア / レイアウト / 低消費電力
研究開始時の研究の概要

電子商取引などに利用される暗号回路を搭載したICカードは、利用にあたりプライバシーの保護や高信頼性が求められ、情報セキュリティをいかに実現するかが重要となっている。ICカードの脆弱性を攻撃する手法としては、ICチップの消費電力、演算時間などを検出・解析する手法が一般的である。これら攻撃の主要因は、回路の電流変化に大きく関係しているため、申請者は電流変化の小さい暗号用論理回路を提案した。先の提案回路の集積回路試作にあたり、回路レイアウトの差異により電流変動が生じることが明らかとなったが、なぜ生じるかは不明であった。本研究では暗号用回路の設計においてレイアウトの観点からそのメカニズムを解明する。

研究実績の概要

電子商取引などに利用される暗号回路を搭載したICカードは、利用にあたりプライバシーの保護や高信頼性が求められ、情報セキュリティをいかに実現するかが重要となっている。ICカードに用いられる集積回路内の論理回路は入力信号の状況により電流変動が異なるために暗号の平文処理が外部へ漏えいする可能性がある。申請者は入力信号と電流の遷移に相関がない断熱的論理を用いた暗号用論理回路を提案したが、集積回路の設計において、レイアウトの違いにより電流変動に差異が生じることが判明した。そこで、本研究では、今まで存在しなかったデジタル論理回路のレイアウトモデルを示すことで、暗号用の集積回路だけでなく、論理回路を用いる集積回路全般、例えばCPUなどの電流変動、消費電力変動の様子がレイアウトレベルから分かるようにすることを目的とする。初年度は、デジタル論理回路のレイアウトをいくつか用意して、ポストレウアウトシミュレーションから電流変動の差異を確認した。各種レイアウトの結果から、配線同士が交差せず、かつ、素子上を配線がまたがないようにレイアウトすることで、電流変動が少ないことが明らかとなった。これは、今までにない新しい知見であった。
今年度はポストレイアウトシミュレーションから電流変動1次モデルの簡略式を構築した。構築した簡易モデル式は概ね測定結果と一致しているものの、より良いモデルを構築することで他の集積回路にも応用できるものを目指すこととした。そこで、論理回路のレイアウト数を増やすことで、電流モデルの精度向上についても実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

導入した計測機材(フェムトアンペアメータ)を用いて集積回路の測定を行い、電流変動の様子を観測し、電流変動1次モデルを導出するに至った。そのモデルの精度は概ね合っているものの、更に精度を高めるために2次集積回路試作を行ったため、計画通り概ね進行している。

今後の研究の推進方策

今後は、2次集積回路試作の測定を行い、その結果を用いて電流変動モデルのさらなる精度化を達成する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 断熱的論理回路へのDickson整流器の導入に関する検討2024

    • 著者名/発表者名
      柴田まりな, 高橋康宏
    • 学会等名
      電気学会電子回路研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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