研究課題/領域番号 |
22K12081
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61010:知覚情報処理関連
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
小篠 裕子 東京電機大学, システムデザイン工学部, 准教授 (20782098)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ハイパースペクトル / 画素毎分類 / 三次元モデル / 色空間 / コンピュータビジョン / 色知覚 / VR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,これまでのコンピュータビジョン(以下CV)技術では,実現することが困難であった様々な課題について,ハイパースペクトル画像(以下HS画像)を利用した解決手法を検討,提案し,HS画像の可能性と問題を明らかにする.本成果は,画像理解と画像表示の双方に大きな技術変革をもたらす可能性があり,自動運転やスマート農業,医療にわたる広範な応用領域が想定される.
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研究実績の概要 |
本研究は,これまでのコンピュータビジョン技術では,実現することが困難であった様々な課題について,ハイパースペクトル画像を利用した解決手法を検討,提案し,ハイパースペクトル画像の可能性と問題を明らかにするものである.
本年度は,特に,画素毎分類タスクを主な研究対象とした.画素毎分類とは,1画素のみの情報を用いて,各画素を分類するタスクである.一般的に広く使われているRGB画像では不可能であるタスクである.従来のハイパースペクトル画像を用いたコンピュータヴィジョン研究では,衛星画像のハイパースペクトル画像を対象とした画素毎分類の研究が進められているが,それ以外のコンピュータビジョンタスクについては進められていない.
本年度は,一般物体や生体をハイパースペクトルカメラで撮影し,構築したハイパースペクトルデータセットを用いて,画素毎分類研究を実施し,その成果を発表した.画素毎分類研究の分類対象は,青果物や日用品などの一般物体や,人の手などの皮膚画像などとした.また,サイバー環世界システム構築に向けて,VR空間での色の表現の仕方,実画像における三次元画像モデル構築についての研究成果も発表した.サイバー環世界システムは実画像を用いる.本研究課題遂行には,ハイパースペクトル画像処理に関する研究のみならず,実世界を三次元モデル化するような三次元画像処理技術も必要となる.これらの研究より,本研究にて目標としているサイバー環世界システムの構築に必要な要素技術のベースが揃った状態であると言える.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度に計画していた通り,サイバー環世界システム構築に向け,ハイパースペクトル画像を用いた画素毎分類などの画像処理研究や,実画像をVRシステムにて用いるための三次元画像処理技術の研究を実施した.更に,計画にはなかったが,今後,サイバー環世界システム構築に向けて必要になるだろう,サイバー環世界における色空間構築研究も開始した.
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今後の研究の推進方策 |
本年度までに開発してきた要素技術を生かして,サイバー環世界システムを構築する.
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