研究課題/領域番号 |
22K12109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 大妻女子大学 (2023) 奈良先端科学技術大学院大学 (2022) |
研究代表者 |
磯山 直也 大妻女子大学, 社会情報学部, 講師 (70742021)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | バーチャルリアリティ / アフターエフェクト / HMD / 認知心理 / 行動変容 |
研究開始時の研究の概要 |
人はVR体験中に行動や思考が変化する影響を受ける.ユーザがその影響を活用してVR体験後の行動(デスクワークなど)に対するパフォーマンス(作業速度など)を適切に発揮できるのではないかと考えた.本研究の目的は,VR環境での体験から受ける影響を活用し,ユーザが体験後の行動におけるパフォーマンスを適切に発揮できるようにすることである.パフォーマンス発揮の促進刺激として,モニタ視聴・VR視聴・VR体験などの刺激を提示し,その後のパフォーマンスへの影響の違いを明らかにする.
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研究実績の概要 |
本研究では、Virtual Reality (VR) 体験中に行動や思考が変化する影響を受けることを、VR体験後の行動に対する影響について調査することを目的としている。2023年度は、Augmented Reality (AR) 環境での体験も考慮すべきと考え研究内容について報告し、また、複数人でのVR環境での体験を共有し合うべき点について考慮すべき点について検討した。 AR環境での体験としては、冷蔵庫の掃除などの面倒だと感じる家電のメンテナンス作業に対して、作業しようという思いを起こさせることについて研究した。具体的には、AR技術を用いて冷蔵庫がキャラクタになったような映像を重畳提示し、掃除が必要であるときなどに困った表情を提示してくるようにした。このような提示によってユーザが掃除してあげよう、という思いになり、メンテナンスに対する面倒さが軽減することを狙った。 複数人でのVR環境での体験に関しては、Head-Mounted Display (HMD) を使ったVR体験では、映像が全方位に提示され、ユーザの顔の向きによって異なった映像が見られることに着目した。複数人が同じVR映像を体験したとしても、ユーザによって見る方向が違うことで、映像の視聴後に、体験の共有ができないことがある。そこで提案した内容では、ユーザの頭部の動きに応じてバーチャルシーンの回転を制御することで、ユーザの頭部回転に影響を与え、VR環境での視覚誘導を行う。先行ユーザの頭部の向きを誘導ターゲットとして設定し、提案手法を用いた視覚誘導により、ある程度の追体験ができることを狙う。実験の結果、提案手法がユーザに気づかれず、視覚体験に影響を与えることなく、ユーザの頭部の向きを先行ユーザの頭部の向きに近づけることが確認された。これを踏まえて、査読つきジャーナルへの掲載を目指し、投稿を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
VR環境での映像提示を制御することで複数人での体験の共有の可能性が期待できることを確認した。またAR環境での体験についても、その後に影響を与えることの検討を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度も引き続き、複数人でのVR体験の共有について検討を進めていく。また、VR体験の、体験後の影響について改めて基礎的な内容の調査についても進めていく予定である。
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