研究課題/領域番号 |
22K12132
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
玉田 靖明 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (90803875)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 知覚的エゴセンター / VRコンテンツ / エゴセンター / 空間知覚 / VR / 臨場感,没入感 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、被験者の視覚的エゴセンター、身体的特徴(両眼間距離、屈折力、頭部サイズなど)と視覚特性(利き目、視力、立体視力、衝突時間予測など)の関係を明らかにするとともに、VRコンテンツを設計する際にエゴセンターを考慮することで被験者の体験がどのように変化するのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
2022年度までにVR空間での視覚的エゴセンターの位置を測定するための実験環境を整え,予備的な実験を行い,ヘッドマウントディスプレイを用いて測定を行うと視覚的エゴセンターが従来研究よりも前方に位置するという実験結果を得た.しかし,たまたまそのような被験者が多くいたという可能性があった.そこで,2023年度は,ヘッドマウントディスプレイと同様に従来のディスプレイでも実験環境を構築し,両者を比較することで被験者に固有の問題なのか,あるいは,VRという環境に固有の問題なのかを明らかにすることを試みた.また,実験を行ってみると,2つの光点を継時的に見比べ,その位置を記憶し,自分に向かう直線を想像するのが難しいという被験者からの内観報告があった.視覚的エゴセンターの測定には元々棒状の視覚刺激が用いられていたが,環境構築のしやすさなどから2つの光点刺激に置きかえられたという経緯があった.しかしながら,VR空間であれば棒状の刺激を用いることは比較的容易なので,実験手法について原点回帰することで実験の測定精度を高めることができるかどうかを検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
同じ被験者を用いて,ヘッドマウントディスプレイと従来のディスプレイで視覚的エゴセンターをそれぞれ測定する実験を行い,両者を比較した.また,視覚的エゴセンターの測定では初期には棒状の視覚刺激が用いられたが,操作のしやすさという観点から棒の端点に相当する2点の光点を継時的に見比べるという実験手続きが取られるようになった.しかしながら,光点の位置を記憶し想像するという点に実験手続きの難しさがあり,それがVR環境で特に強調されるのではないかと考えられた.そこで,2つの光点を用いた刺激と1本の棒状の刺激での測定精度を比較した.
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今後の研究の推進方策 |
視覚的エゴセンターの測定精度に関する実験結果をまとめて,国内の学会および研究会等で発表していく.さらに,視覚的エゴセンターと物理的センター(両眼の中点)などで視機能の感度を比較するような実施していく.
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