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選択インタフェースにおけるダークパターンの研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K12135
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
研究機関明治大学

研究代表者

中村 聡史  明治大学, 総合数理学部, 専任教授 (50415858)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードダークパターン / 選択誘導 / 公平 / 時間差表示 / 選択 / 選択インタフェース / 公平性 / 生成AI / プログレスバー / BADUI
研究開始時の研究の概要

通販サイトなどで消費者の心理的なスキをついて定期購入や入会をさせる、余計な商品の注文を促すなどのダークパターンが広がりを見せている。選択の誘導に関するダークパターンとしては、一部を目立たせる方法が取られることが多いが、目立たせることなく視線を誘導して選択させる方法も考えられる。そこで、「一部を目立たせずに選択を誘導するユーザインタフェース(ダークパターン)はあるのか?」という問いのもと、選択肢の提示前と、選択肢の提示中に、一見選択を誘導していないように見せかけて選択を誘導してしまうユーザインタフェースを検証し、その問題を明らかにするとともに発信していく。

研究実績の概要

通販サイトなどで消費者の心理的なスキをついて定期購入や入会をさせる、余計な商品の注文を促すなどのダークパターンが広がりを見せている。選択の誘導に関するダークパターンとしては、一部を目立たせる方法が取られることが多いが、目立たせることなく視線を誘導して選択させる方法も考えられる。そこで本研究課題では、「一部を目立たせずに選択を誘導するユーザインタフェース(ダークパターン)はあるのか?」という問いのもと、一見選択を誘導していないように見せかけて選択を誘導してしまうユーザインタフェースを検証するものである。また、そもそも選択ができるだけ平均化される選択肢をどのように生成するかについても検討を行うものである。

2023年度も、一見選択を誘導していないように見せかけて選択を誘導するインタフェースとして、6択の選択肢が逐次表示されるなかで、一部の選択肢が遅れて提示される手法を提案し、その選択肢の遅延表示が選択を誘導する可能性についてクラウドソーシング向けの実験システムを構築し、のべ2000人を対象とした実験を実施した。その結果、大きな差異はないものの、提示場所によっては選択誘導効果があることを明らかにした。
またその発展として、選択肢を生成AIにより生成した画像を用いた実験を実施した。その結果、画像+テキストであればある程度選択を平等にできたが、画像のみの選択肢においてポップアウトの効果や細い差異が選択を誘導するようなケースも見受けられ偏りが生じることもあった。この点については、今後の研究で改善予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

クラウドソーシング上での選択実験について、選択肢の色やフォント形状などを用いた実験を実施することで、選択誘導効果について検証を行ったこと。
また、逐次表示における遅延という時間差表示手法を提案し、クラウドソーシングを用いた実験を実施することで、提示場所によっては選択誘導効果があることを確認したこと。
また、生成AIを用いた選択肢の生成について検討を行い、どういった選択肢だと選択が公平になり、どういった選択肢だと選択が偏るかなどのを明らかにしたこと。

今後の研究の推進方策

選択肢の一部を時間差表示する他の手法についても提案し、検討を行っていく。ここでは特に、ウェブブラウジング中に自然に生じるようなインタフェースの乱れを利用した手法について検討を行っていく。
また、より平等な選択肢についても検討および検証を行っていく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて 2024 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 6件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Webアンケートにおける不真面目回答削減に向けた自由記述配置の検討2023

    • 著者名/発表者名
      山﨑 郁未、中村 聡史、小松 孝徳
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌

      巻: 64 号: 10 ページ: 1438-1446

    • DOI

      10.20729/00228331

    • ISSN
      1882-7764
    • 年月日
      2023-10-15
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Web上での繰り返し選択実験における単調さが不適切な慣れに及ぼす影響2024

    • 著者名/発表者名
      髙久 拓海, 中村 聡史
    • 学会等名
      情報処理学会 研究報告コラボレーションとネットワークサービス(CN), Vol.2024-CN-121, No.21, pp.1-7
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Do People Tend to Select a Delayed Item?2023

    • 著者名/発表者名
      Yuichiro Kinoshita, Yuto Sekiguchi, Riho Ueki, Kouta Yokoyama, Satoshi Nakamura
    • 学会等名
      International Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2023), Vol.LNCS, volume 14012, pp.397-407
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Glasses Encourage Your Choices: A System that Supports Indecisive Choosers by Eye-tracking2023

    • 著者名/発表者名
      Tatsuya Komatsubara, Satoshi Nakamura
    • 学会等名
      International Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2023), Vol.LNCS, volume 14015, pp.410-421
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Does the Type of Font Face Induce the Selection?2023

    • 著者名/発表者名
      Riho Ueki, Kouta Yokoyama, Satoshi Nakamura
    • 学会等名
      International Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2023), Vol.LNCS 14012, pp.497-510
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] A Basic Study to Prevent Non-Earnest Responses in Web Surveys by Arranging the Order of Open-ended Questions2023

    • 著者名/発表者名
      Ikumi Yamazaki, Kenichi Hatanaka, Satoshi Nakamura, Takanori Komatsu
    • 学会等名
      International Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2023), Vol.LNCS, volume 14011, pp.314-326
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Does the Average Color Influence Selection?2023

    • 著者名/発表者名
      Yuto Sekiguchi, Riho Ueki, Kouta Yokoyama, Satoshi Nakamura
    • 学会等名
      International Conference on Human-Computer Interaction (HCII 2023), Vol.LNCS, volume 14012, pp.485-496
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The Effects of Order and Text Box Size of Open-ended Questions on Withdrawal Rate and the Length of Response,2023

    • 著者名/発表者名
      Ikumi Yamazaki, Kenichi Hatanaka, Satoshi Nakamura, Takanori Komatsu
    • 学会等名
      35th Australian Conference on Human-Computer Interaction (HCI)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 選択肢の時間差表示が選択行動に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      木下 裕一朗, 関口 祐豊, 植木 里帆, 横山 幸大, 中村 聡史
    • 学会等名
      信学技報 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 選択肢の逐次的表示における遅延が選択に及ぼす影響2023

    • 著者名/発表者名
      徳原眞彩, 木下裕一朗, 髙久拓海, 小松原達也, 中村聡史
    • 学会等名
      信学技報 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 待機画面におけるプログレスバーの長さが選択に及ぼす影響の調査2022

    • 著者名/発表者名
      横山 幸大, 中村 聡史
    • 学会等名
      情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 選択インタフェースにおけるアイテムの遅延表示が選択に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      木下 裕一朗, 関口 祐豊, 植木 里帆, 横山 幸大, 中村 聡史
    • 学会等名
      情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 待機画面におけるプログレスバーの表示位置が待機後の選択に及ぼす影響の調査2022

    • 著者名/発表者名
      横山 幸大, 中村 聡史
    • 学会等名
      情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Web上での調査における回答時間に着目した不適切な慣れの基礎調査2022

    • 著者名/発表者名
      髙久 拓海, 小松原 達哉, 山﨑 郁未, 中村 聡史
    • 学会等名
      情報処理学会 研究報告グループウェアとネットワークサービス(GN)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Webアンケートにおける不真面目回答削減に向けた回答分類とその検証2022

    • 著者名/発表者名
      山﨑 郁未, 畑中 健壱, 中村 聡史, 小松 孝徳
    • 学会等名
      報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 優柔不断な選択者を後押しする眼鏡型デバイスの実現とその評価2022

    • 著者名/発表者名
      小松原 達哉, 中村 聡史
    • 学会等名
      情報処理学会 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 明治大学 中村聡史研究室 論文レポジトリ

    • URL

      https://dl.nkmr-lab.org/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
  • [備考] 中村聡史研究室

    • URL

      https://nkmr-lab.org/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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