研究課題/領域番号 |
22K12140
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
橋本 渉 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (80323278)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 視線検出 / HMD / 没入映像 / 視線誘導 / アイトラッキング / 可変フレームレート |
研究開始時の研究の概要 |
動画の表示の一部を,故意に早く(遅く)することによって,視線誘導できないかどうかを調べる.たとえば,上下にスクロールする画面において,視線誘導させたい場所のスクロール速度を早く(遅く)することにより,注意が向けられるどうかを検証する.また,HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の装着時において,視線誘導させたい場所に視線が向いたとき,画面の動作速度を早く(遅く)することで注意を引けるかどうかも調査する.
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研究実績の概要 |
映像の一部を故意に早く,あるいは遅く更新することによって,視線誘導できないかどうかを調べる.2023年度の研究概要は次の通りである. 1.視線方向に応じたフレームレート制御による視線誘導効果検証 前年度に構築したフレームレート制御の環境を利用し,視線方向に基づいた視線誘導の効果を検証している.漢字探しを題材に,類似する漢字を全方位に並べ,特定の漢字を探すというタスクを課した.特定の漢字に視線が向いたとき,フレームレートを低下させる条件と低下させない条件とで,漢字探索に要する時間を比較した.その結果,探索時間に有意な差は見られなかったものの,探索が難しい漢字の場合はフレームレート低下条件で探索時間が短くなった.逆に探索が容易な漢字の場合は,フレームレート低下しないほうが有意に探索時間が短くなった.なお,フレームレート低下に気づいた人はいなかった.引き続き,探索難易度が高い条件において,実験を継続する予定である. 2.没入映像メディアにおける応用展開 視線誘導の効果に関して応用するため,商品が陳列されたVRコンビニ環境を用意した.特定の商品に視線が向いたときにフレームレートを低下させることで,その商品に注目させられるかどうかを検証することが狙いである.一方,自動車の運転シミュレータなどにおける応用についても検討している.VR空間を運転中に,特定の看板や標識に視線を誘導することが狙いである.今後,効果検証をおこなう.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
フレームレート制御による効果検証は順調に進んだものの,当初予想した結果には至っていない.実験条件の見直しが必要である.また応用展開については,臨時要員を雇用することにより予想以上の進捗があった.
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今後の研究の推進方策 |
視線誘導の効果が明確に現れるような実験条件,そうでない条件が存在するようである.引き続き視線誘導効果が得られる条件を模索し,応用展開例に適用可能かを検討する.
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