• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

興奮抑制バランスを用いたリザバー層の自律的構成

研究課題

研究課題/領域番号 22K12202
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分61040:ソフトコンピューティング関連
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

保坂 亮介  芝浦工業大学, システム理工学部, 准教授 (80569210)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードLiquid state machine / リザバーコンピューティング / 興奮抑制バランス
研究開始時の研究の概要

時系列データを高速に処理するリザバーコンピューティグが注目を集めている。リザバー層のネットワーク構造はカオス状態に調整される必要があるが、その調整は困難である。一方、脳の神経回路には、興奮性と抑制性のニューロンの数と強度が均衡し、カオス状態が自律的に組織される興奮抑制バランスがみられる。本研究課題では神経回路の興奮抑制バランスを用いてリザバー層のパラメータ調整を自律的に行うシステムを開発する。

研究実績の概要

リッキドステートマシーンの実装を行なった。特に、(1)リザバー層の挙動から意図しない部分の修正、(2)readout 層を実装,統合、(3)LSM が学習を行えるかの確認、を行なった。しかし、完成には至っていない。
修正点は、動的シナプス、静的シナプス、LIF の微分方程式の部分で、刻み幅のパラメーターが与える影響を変更した。これによってより短期シナプス可塑性がリザバー層に与える影響を大きくした。liquid response が多少ランダムな値を取るようになったが、依然としてパターンだと思われるのが散見してしまっている。初期の入力からパターンが出てしまっているので、それが良いことなのか悪いことなのか判断が難しい。不応期、LIFの定常入力のパラメータが liquid response に大き な影響を与えるが、どれが高次元化に良いのか分からないため、それらも調べた。また、リードアウト層を実装した。リードアウト層は20 個の 並列パーセプトロンで 135 個のリザバー層に対しall-to- one、活性化関数は step関数とした。学習と予測どちらも 動くことの確認が取れたので分類用検証データを選定し、実際に分類問題にチャレンジする予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

リカレントニューラルネットワークがリザバー層として機能するにはネットワークの活動がカオス的である必要がある。また、時系列データの相関関係を適切に学習するには、さらにカオスの縁 (Edge of Chaos) 状態であることが望ましい。そこ昨年度に実装されたリザバー層を用いて STDP 学習を持つリザバー層がカオスの縁状態になりうるのかを調べ、その時の条件を検討した。また、抑制生シナプスにもSTDP学習を導入しつつある。しかし、まだ実装に至ってはいないため、進捗は完璧ではない。

今後の研究の推進方策

昨年度に作成したリザバー層を入力層と出力層と結合し、リザバーコンピューティングとして機能するかを調べる。この際、入力時系列の選定が重要である。次の3つを試すつもりであり、(1)点過程で記述されるポアソン入力、(2)連続時系列、特に正弦波などの簡単なもの、(3)カオス時系列、カオス時系列は単規則は可能であるが、初期値鋭敏依存性のために長期予測が難しい。
これらを実行し、提案手法の有用性を検討する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 時系列データを用いたペナルティキック予測2023

    • 著者名/発表者名
      天埜脩也, 保坂亮介
    • 学会等名
      電子情報通信学会 総合大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] CNN による特徴点マッチングの精度向上2023

    • 著者名/発表者名
      碓井結夢, 保坂亮介
    • 学会等名
      電子情報通信学会 総合大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi