研究課題/領域番号 |
22K12315
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62030:学習支援システム関連
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
山田 雅之 九州工業大学, 教養教育院, 教授 (10610206)
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研究分担者 |
大海 悠太 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (60571057)
遠山 紗矢香 静岡大学, 情報学部, 講師 (80749664)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 学習支援システム / 熟達過程 / 協調学習 / 身体知 / アイスホッケー / オンライン学習 |
研究開始時の研究の概要 |
身体スキルの獲得場面では,学習者の動作や発話を可視化・共有し,複数名で協調的に振り返ることが支援として有効なことが明らかになりつつある.今日の協調学習場面では対面とオンラインを効果的に使い分ける実践が増加しつつあり,身体スキルの獲得にもオンラインでの協調過程を支援するシステムが求められている.本研究では身体スキル獲得場面における「動作」や考えたことを言語化した「メタ認知データ」等の学習過程を「可視化」し「共有」することで非同期・オンラインの身体スキル協調学習支援システムを開発する.
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研究実績の概要 |
本研究は身体スキル獲得場面における「動作」と「メタ認知データ」の学習過程を「可視化」し「共有」することで非同期・オンラインの身体スキル協調学習支援システムを開発することを目的としている. 2023年度はシステムの改修を実施した.システムの改修では,メタ認知記述をネットワーク解析した結果を表示することや,座標データをすべて表示する機能に加え,自らが表示させたい身体部位を選択し表示可能な機能を追加した.加えて,解析環境の構築としてこれまで東京工芸大学で実施していた解析環境を研究代表者が所属する九州工業大学においても構築した.実験の実施については,大学生6名を対象とした実験を実施した.実験は大学アイスホッケー部を対象とし,月に1回の頻度で合計6回実施した.新たに開始された実験では,2022年度の先行研究と比較し,他者の動きを改善する様子も見られたことから,今後はこうした相互作用をいかに支援可能かについて検討を続けていきたい.加えて,2024年度以降は新たな実験を計画している. 研究業績として2件の報告を実施した.研究報告の1件は前年度に発表した内容が,ポストカンファレンスブックとして掲載された(後述の研究発表には著書として,該当部分を成果として掲載した).もう1件は本研究が身体知に関わる領域であり,身体的な知を支援するシステムの検討について報告した. 研究は概ね計画通り進んでおり,次年度には採録が決定している報告も3件控えている状況である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度の研究は概ね実施計画通り進んでおり,可視化システムを開発(改修)し,新たな実験を開始した.2024年度には被験者を増やし,実験を継続するとともに,非同期・オンラインの身体スキル協調学習支援システムにおいて,相互作用を支援する実験やシステムのデザインについて検討しつつ,広く社会へと発信していく予定である.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度予定しているスポーツチームを対象とした継続の実験では,チームの内諾を得ており,6月から5ヶ月の実験を予定している.システム改修についても実験までに作業を予定している.研究報告については,すでに国際会議と国内学会での発表に加え研究論文(査読あり)も採録が決定している.
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