研究課題/領域番号 |
22K12336
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分62040:エンタテインメントおよびゲーム情報学関連
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
渡邊 恵太 明治大学, 総合数理学部, 専任准教授 (30589297)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | ビデオゲーム / 実験 / ライブラリ / 実験環境 / オープンソース / エンタテイメント / 実験基盤 / ベンチマーク |
研究開始時の研究の概要 |
研究者がビデオゲームを使用した実験やシステム構築を行う場合,市販ゲームは編集できないため実験用にゲームを自作するることがある.しかし自作コンテンツは制作コストの課題から簡素になりがちで,競技性・駆け引き楽しさの設計が高いとも限らない.オープンソースのビデオゲームもあるが研究や実験用途には冗長である.また自作ゲームは研究上の客観性に課題がある.さらに新しいゲームコントローラーの開発と評価では基準となるベンチマークビデオゲームがない.本研究では使用ルールが明確で研究者が安心して使え,自分の研究に合わせた使用やベンチマーク利用しやすいオープンなビデオゲームコンテンツライブラリ研究基盤の整備を目指す.
|
研究実績の概要 |
本研究は、研究者や実験のために有用なビデオゲームを集めたライブラリを開発研究である。これらのゲームは、「研究・実験で使いやすいビデオゲームとは何か」という問いに基づいて設計し、同時にその要件を明らかにする。本年度は、複数のゲームの開発や同じコンセプトに基づく共通体験サンプルの開発を行った。またこれらゲームはMITライセンスとしてオープソース化しプロジェクトWebページやGitHubを通じて公開を開始した。加えて、開発したオープンビデオゲームを活用しつつ、そうしたビデオ下ゲーム体験の評価手法自体の研究開発も行った。 ビデオゲームの種類については、現在までに7種公開した。具体的には、絶え間なく出現するハエやリンゴをカメレオンの舌で撃ち抜く Shoot ’Em Up ゲーム「Hunter Chameleon」、海流に流されないよう魚を操作し,障害物や捕食者から逃げ続ける Platform ゲー ム「EscapeFish」滑りやすい氷の上から海に落ちないようペンギンを操作し,ゴールを目指す Driving ゲーム「Sliding Penguin」、現実のテニスを模倣して開発した Sports ゲーム「Minimum Tennis」、シューティングレンジとアクションフィールドの2種類のゲームモードを搭載 した FPS ゲーム「OpenFPS」、ステージ上の計算ゲートを通過することで味方キャラクタを増やし ながら,ゴールを目指すスマートフォン用のカジュアルな ランニングゲーム「Hyper Casual Running Game」、触覚ディス プレイの評価実験で用いる実験環境を提供し,触覚ディス プレイ間における定量的な比較の実現のための「共通体験サンプル」である。いずれもオープンソースでダウロードし編集も可能である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ビデオゲームは複数制作し、そのオープンソース化、公開整備を行い、誰でも利用できる環境、前提を整えることができた。また、自らもオープンビデオゲームのゲームを利用し他の目的の研究活動を行うこともできた。おおむね順調にすすでいるが、予算については当初グラフィックデザインを外注検討していたが、現状まだそれは実現できていない。研究プロジェクト内での内製も検討している。
|
今後の研究の推進方策 |
キャラクターデザインについてのグラフィックデザインも研究対象とし研究や実験に適切なキャラクターデザインとは何かについて検討を行う。
|