研究課題/領域番号 |
22K12512
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
古地 順一郎 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (90734038)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 移民政策 / カナダ / 地方部 / 農村部 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究では,カナダの農村・遠隔地域において移民の受け入れがどのように行われているかを明らかにすることを目指します。移民を多く受け入れ,国全体の人口が増加しているカナダでも,農村部や遠隔地域に目を転じると,少子高齢化や若者の流出による労働力不足や地域産業の衰退に直面している地域があります。このような状況を打開するため,農村部や遠隔地域においても移民の受け入れが進んでいます。本研究では,移民受入をめぐる市町村の政策とそれを推進する仕組みに注目して調査を実施します。
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研究実績の概要 |
2年目となる本年度は,新型コロナウイルス感染症の世界的まん延が落ち着いてきたことから,第1回目の現地調査を行った。また現地調査の報告を国内の移民関係の研究会で発表する機会を得た。具体的には以下の作業を実施した。 1 2023年9月,カナダ・マニトバ州のアルトナ町(Town of Altona)・ラインランド農村自治体(Municipality of Rhineland)ならびにブランドン市(City of Brandon)を訪問し,聞き取り調査を実施した。これらの自治体は地方・北部地域向け移民受入パイロットプログラム(Rural and Northern Immigration Pilot, RNIP)の対象自治体である。両自治体では13件のインタビューを実施し,今後の研究を進める上での有用な情報が得られた。また,州都ウィニペグ市(City of Winnipeg)において,移民定住サービス提供機関に対する聞き取り調査を行うとともに,ウィニペグ市役所移民政策担当者,ウィニペグ大学の移民政策研究者とも意見交換を行った。さらに,ブランドン市では,ブランドン大学地方開発研究所(Rural Development Institute)を拠点に調査を進めることができ,同大学所属の研究者たちとも知己を得るとともに,今後の共同研究に向けた可能性を模索することもできた。 2 2023年12月,大谷大学(京都市)で開催された「移住と共生」研究会において9月の調査報告に関する発表を行った。この研究会では,ウィニペグ大学の移民政策研究者の講演もあり,研究に有用な情報も得ることができた。同研究者と共同研究に向けての打ち合わせも実施した。 3 昨年度に引き続き,カナダの地方部における移民政策に関する情報を,一次資料(政府文書)および二次資料(学術論文・報告書・新聞記事)を通じて収集した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1回目の現地調査を実施することで,文献調査でわからなかった情報収集ができたため。また,今後の研究の発展に向けて新たなコンタクト先を開拓できたため。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は昨年度訪問した地域を再訪問し,さらなる情報収集を行う予定。予算が許せば,別の地域にも足を運んで調査できればと考えている。
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