研究課題/領域番号 |
22K12523
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
長谷川 寿美 津田塾大学, 言語文化研究所, 研究員 (90931147)
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研究分担者 |
小澤 智子 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (20459978)
戸田 徹子 津田塾大学, 言語文化研究所, 研究員 (50183877)
板津 木綿子 東京大学, 大学院情報学環・学際情報学府, 教授 (80512334)
北脇 実千代 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20369458)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 国際援助 / 戦後支援 / 日米関係 / GHQ / LARA(ララ) / アメリカ・フレンズ奉仕団 / へファー・プロジェクト / 占領期 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は歴史研究の手法と観点で、太平洋戦争敗戦後の日本の復興を目的として海外の民間組織から寄せられた「国際援助活動」に注目する。「ララ」(Licensed Agencies for Relief of Asia)については部分的研究はあるものの活動の全体像は未整理であり、ララ以外の援助活動についてはほぼ未解明である。本研究では多数の新資料を用いて、占領期の国際援助活動の包括的かつ基本的な情報を整理するとともに、ララの活動について組織構造と援助物資の流れの観点から調査し検証する。本研究は日本が受け手となった国際援助活動の初の包括的研究であると同時に、ララ研究に大きな進展をもたらす。
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研究実績の概要 |
2023年度のおもな研究事績は以下の通りである。 本研究は5名の研究者による共同研究であり、研究2年目の2023年は前年に引き続き、各自が専門とする研究分野の一次資料(おもに英文)を収集し、デジタル媒体による資料の共有を行なった。新たに収集できたおもな資料は占領期のGHQ資料で、占領期の国際援助活動に関する多数の資料を入手し、PDFを共有した。そのうえで、資料の読解・分析に多くの時間を割いて、各自のテーマを絞り込むことができた。定期的にオンライン会議を開き、研究発表、情報交換、議論を重ねた。
今年度、各自が取り組んできたテーマは以下の通りである。長谷川寿美:「ララの山羊」とへファープロジェクト、小澤智子:アメリカ・フレンズ奉仕団のClothing Committeeの歴史的変遷、北脇実千代:「ララ救済物資感謝使節」としての「ミス日本」の渡米、地方における国際支援の事例(鳥取県)、板津木綿子:国際支援に関するメディア報道を中心にした言説分析、戸田徹子:アメリカ・フレンズ奉仕団と国際支援活動。
共通するテーマの研究書を選んで全員が読み、読書会を開いて議論した。Rachel M Mccleary著「Global Compassion: Private Voluntary Organizations and U.S. Foreign Policy Since 1939」(5月14日開催)、小檜山 ルイ著「帝国の福音: ルーシィ・ピーボディとアメリカの海外伝道」(8月6日開催)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究2年目として、資料収集がほぼ順調に進み、資料を読み込んでテーマを絞り込むことができた。オンライン会議によって、研究者同士の議論を重ね、各自がそれぞれのテーマで論文を執筆する準備ができている。当初の予定通り、2024年度中に原稿の形になるよう研究が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の成果として当初の予定通りに2025年度に研究書が出版できるよう、2024年度は相互の議論を重ねながら、各自が論文執筆を行う予定である。そのうえで、お互いの原稿を読み合い、質の高い研究書となるよう議論と校正を重ねる。
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