研究課題/領域番号 |
22K12602
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
岩崎 達也 関東学院大学, 経営学部, 教授 (70756840)
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研究分担者 |
大方 優子 九州産業大学, 地域共創学部, 教授 (30390313)
豊田 裕貴 法政大学, イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (40398946)
津村 将章 神奈川大学, 経営学部, 准教授 (60735223)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アニメ聖地巡礼 / リピート行動 / 消費者行動 / 地域マネジメント / 高関与 / 旅行者行動 / クラスター別行動 |
研究開始時の研究の概要 |
アニメ聖地巡礼者の行動を消費者行動論の関与概念を用いて、巡礼者のアニメ作品と地域への関与度の差異による行動特性を明らかにする。各クラスターの行動モデルを導出することで、SNS普及下の観光行動研究に貢献し、継続的な地域誘客施策の知見の導出を行う。 分析の方法としては、巡礼者、自治体、地域関係者などの取材から得た情報や巡礼地に設置している「巡礼ノート」のテキスト分析から行動特性の鍵となる変数を特定する。さらに、定量調査による統計分析によって、各クラスターの巡礼行動の鍵となる変数の構成概念を特定することで巡礼行動パターンをモデル化し、巡礼者の行動動機や作品と地域との関与を客観的に捉えるものとする。
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研究実績の概要 |
本研究は、2018年の基盤研究(C)「高関与旅行者における意志決定プロセスのモデル化-アニメ聖地巡礼を事例として-」を発展させ、さらにアニメ聖地巡礼の充実と巡礼者の行動を精緻化することで地域マネジメントに貢献することを目的としている。 今研究からカルチャー・コンビニエンス・クラブ(CCC)の研究所メンバーと共同で聖地の行動と購買について、3度の議論を行った。具体的にはTカードのデータを聖地巡礼者の行動と紐付けて明らかにできないかというものだが、現時点で有効な結果はでていない。引き続き検討を重ねていく。 また、アニメ聖地巡礼が一般化するのに伴う巡礼者の行動特徴を新たに行い、今後の現地調査へのベースとする予定である。 論文としては、昨年調査を実施した論文「アニメ聖地巡礼者の行動動機 構造及び尺度の検討」を日本観光研究学会に提出する準備ができている。 『アニメ聖地巡礼者研究ー関与と行動ー(仮)』の書籍の準備を来年度の完成を目指して進めている。 アニメ聖地巡礼者の行動もその出現から20年を経て、変化と広がりを見せている。今後のアニメ聖地のさらなる取材を行い、行動モデルの精緻化を行っていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者が入院のため予定していた計画していた取材の多くが達成できなかった。研究分担者2名での調査となった。また、現地での対面取材のため、コロナ禍の影響も若干あった。
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今後の研究の推進方策 |
アニメ聖地の自治体、地域のキーマン、巡礼者、アニメ制作者などへの取材を行い、事例の充実を図る。また、定量調査を行い、QCA(質的比較分析)によって、地域への行動動機を明らかにしていく。その結果を日本消費者行動学会にて発表の予定である。また、地域と作品への関与度の違いによるクラスター別の行動動機について調査・分析し2023年秋、あるいは2024年春の日本マーケティング・サイエンス学会での発表を考えている。
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