研究課題/領域番号 |
22K12648
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 |
研究代表者 |
赤松 淳子 学校法人文京学院 文京学院大学, 外国語学部, 准教授 (60723004)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 議会における離婚 / 18世紀 / イングランド / ジェンダー / 感情 / 法 |
研究開始時の研究の概要 |
近代フェミニズム(第一波フェミニズム)はイングランドにおいてどのように生じたのか、本研究ではジェンダー秩序の大きな変化を引き起こしたその文化的土壌を、18世紀の男性の感情に焦点を当て明らかにする試みである。19世紀の婚姻法改革者たちの動きへとつながる18世紀の男性たちの感情の動態を、「妻の権利」および妻の法的能力を大きく制限したコモン・ローの「妻の地位」をめぐる言説から捉えることが目的である。
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研究実績の概要 |
本研究は、婚姻における「妻の地位」と「妻の権利」をめぐる18世紀イングランドの男性たちの感情の動きから、近代フェミニズムの生成プロセスを明らかにすることを目的としている。初年度は18世紀の男性たちが離婚するにあたりどのように法を利用したのかを把握するためにイギリスの文書館で文献調査を行った。 出張期間が限定されていたため、調査史料を二つに絞った。ひとつは、Parliamentary Archivesに所蔵されている議会離婚に関する史料である。18世紀の離婚は裕福な階層の夫たちに開かれていた。彼らの法をめぐる感情を明らかにするためには、同史料の調査が必須である。文書館では1日に閲覧できる史料の点数に制限があり、18世紀初期、中期、末期の事例数点に絞って調査を実施した。もうひとつは、教会裁判所史料である。離婚を成立させようとした夫たちは議会での手続きの前に、教会裁判所での訴訟手続きを踏んだ。今回の調査では、Lambeth Palace Libraryのアーチ裁判所史料、London Metropolitan Archivesのロンドン主教裁判所史料を調べた。上記の2種類の一次史料を読みながら、二次史料と比較し、18世紀の離婚手続きにおける夫側の法運用についておおよその知見を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は18世紀の議会における離婚についての史料を調査することができた。これを基点に今後の研究で用いる史料を選定していく方向性が定まっているため、良い進捗であると言える。
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今後の研究の推進方策 |
Parliamentary Archivesでの調査を2023年度も継続し、議会離婚の事例をできるだけ多く集める。同時に、議会の手続きに至る前の教会裁判所の訴訟事例の調査も引き続き行う。長めの出張期間が取れた場合は、地方の文書館にて家族文書にあたる予定である。出張期間がかなり制限される場合は、メディア史料の分析に時間を割く。2024年から2025年は、補足史料の調査にあてたい。
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