研究課題/領域番号 |
22K12653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80030:ジェンダー関連
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研究機関 | 愛知大学 |
研究代表者 |
土屋 葉 愛知大学, 文学部, 教授 (60339538)
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研究分担者 |
時岡 新 金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (30387592)
渡辺 克典 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (60509181)
後藤 悠里 成城大学, その他部局等(英語特任), 特任教員 (70750199)
瀬山 紀子 埼玉大学, その他部局等, 准教授 (00599813)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 障害女性 / 差別 / アーカイブズ / ジェンダー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はこれまでに収集した障害女性の「生きづらさ」の語りをアーカイブ化し、ジェンダーと障害が交差して生じる差別構造・差別的状況についての解明をめざす。具体的には複数の事例から差別構造を横断的に明らかにするとともに、障害女性に関わる教育、医療、雇用などの専門職当事者との対話により、日々の相互行為のなかでつくられる、障害女性を取り巻く差別的状況の生成過程を析出する。後者については、専門的知識・技能や権利・義務関係をもって障害女性と関わる人びとの多元的現実を把握し、差別的な状況が相互行為的に生成される過程を明らかにする。これらより不利益の解消に向けた政策提言のための基礎的な知見を得ることをめざす。
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研究実績の概要 |
2023年度は「障害女性の語りのアーカイブ化に関する研究会」(講師:瀬戸山陽子氏(東京医科大))を開催した。DIPEx-Japan「健康と病の語りデータベース」のうち「障害学生の語り」の作成責任者である講師より、インタビューの手順、コーディングの手続き、分析ソフト、アーカイブズの「項目」決定とそのプロセス、公開手順等についてお話いただき、本研究のプロジェクトを進めていく上で今後生じうるであろう問題点、検討すべき点が明確になった。 これを受けて本アーカイブズ作成に関しては、「専門家との対話」をめざすものとするという方針を再度確認したうえで、専門家(教育関係者(普通学校教員、特別支援学校教員等)、医療関係者(医師・看護師等)、施設・行政関係者(施設職員、ソーシャルワーカー等))についての語りのデータを精査した。医療関係者からの機関への受け入れ拒否、本人(家族を含む)の受診・治療に際する障害への配慮の有無に関する語りについて確認した。とくに異性による介助の経験と、産科医師からの妊娠に対する、遺伝への言及や拒否的な反応については、複数人による語りが抽出された。また教育・施設関係者からの障害に対する否定的な言葉がけ、ハラスメント被害、恋愛関係への介入等の語りについても確認した。これらの情報を共有し、インタビュー対象者の選定作業を行った。 並行して、障害女性への差別の現在に関する見解および情報を聴取、対象者への追加調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アーカイブズ作成に関する作業がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
アーカイブズ作成に向けて、担当者を決定し語られた専門家の語りに関する「資料」を作成する。またメンバー間において内容を精査・検討し、インタビュー調査を実施する。
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