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磁気コンプトン散乱イメージングによる、三次元磁気状態観測手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K12677
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分80040:量子ビーム科学関連
研究機関公益財団法人高輝度光科学研究センター

研究代表者

辻 成希  公益財団法人高輝度光科学研究センター, 回折・散乱推進室, 主幹研究員 (90573113)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード磁気コンプトン散乱 / コンプトン散乱イメージング / 磁気イメージング / 磁気 / 磁気コンプトン散乱イメージング
研究開始時の研究の概要

磁気コンプトン散乱とコンプトン散乱イメージングを組み合わせて、磁性体の三次元磁区構造を実験的に可視化する手法を開発することが、本研究の目的である。磁気コンプトン散乱では、スピン磁化測定も可能であるため、磁性体内部での磁区構造変化を観察できるようになることが期待される。

研究実績の概要

本研究では、磁気コンプトン散乱イメージング手法を開発して試料内部の磁気状態を観測することを目的としている。磁気コンプトン散乱を行うには円偏光高エネルギーX線が必要であるため、実験はSPring-8 BL08Wで行った。実験には、BL08Wで利用されているコンプトン散乱イメージング装置に、プロジェクション電磁石を導入して実験を行った。通常のイメージング装置と異なる点は、検出器の位置が垂直から水平に90度方向に変更されている点である。昨年度で実施した研究内容から磁場を印加した透過X線に磁気効果があることが判明したため、透過光で磁気ヒステリシス測定が可能であるかの実証を行った。試料にはFe多結晶体を用いて行った。磁場はプロジェクション電磁石を用いて印加し、-0.3Tから0.3Tまで0.01Tステップで測定を行った。その結果、磁気ヒステリシスを得ることに成功した。ただし磁気効果は非常に小さいため、通常のSSDを用いた計測に比べて非常に効率が悪いことがわかった。しかし、透過光に磁気効果があるため、透過光を用いた磁気イメージング(最終的には磁気CT)が可能であることを示唆している。そこで、透過光の観測にビームモニターを用いて磁気トモグラフィーの観測を行った。磁気トモグラフィーは、磁場を反転させてトモグラフィーを測定し、その差分を得ることにより計測した。非常にわずかであるが、磁気効果があることが判明した。現在は、磁気CTの実現に向けて実験準備を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

透過光に磁気効果があることは想定していなかったため新たな実験準備が必要となったが、磁気トモグラフィーの可能を示すことができた。

今後の研究の推進方策

磁気トモグラフィーの計測を行い、最終的には磁気CTの可能の検討を行う。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] コンプトン散乱イメージングを用いた燃料電池の液水分布の可視化2022

    • 著者名/発表者名
      宮澤哲也
    • 学会等名
      OPJ2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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