研究課題/領域番号 |
22K12678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
一ノ瀬 彩 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 助教 (60744349)
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研究分担者 |
天谷 康孝 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (10549900)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 松本市 / 湧水群 / 水路 / 環境発電 / 湧水発電 / アンケート調査 / 印象評価 / 井戸 / 熱源調査 / 水辺空間 / デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、水辺空間の新たな景観価値創出のため、身近な暮らしの景観資源である井戸や湧水(温泉)、水路といった小規模に点在する水資源を、環境発電により使いやすい電力エネルギーに変換し、水辺空間活用のための新たなツールとして捉えなおす研究である。具体的には水辺空間との親和性が高い温度差環境発電に着目し、水辺景観のサスティナブルデザインを検討する上での課題の解明と具体的な地域をモデルとした導入手法を提案・検証する。
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研究実績の概要 |
本研究では、新たな水辺空間の価値を創出するために、環境発電を水辺空間に導入する際のデザイン上の課題を明らかにし、地域コミュニティの価値認識の共有を可能にする環境発電導入手法を提案・検証することを目的としている。今年度は以下の具体的な研究課題について、これまで研究代表者がフィールドワークの対象地としている長野県松本市を主な地域とし、松本城上町湧水群を対象に研究を行った。 1、環境発電装置のプロトタイプ開発及び実証実験、2、環境発電装置の印象評価実験の実施、3、水路における環境発電装置の設置可能箇所の把握、4、井戸・水路における環境発電ポテンシャルの推定、5、水路における環境発電を用いた新たな水辺空間のニーズ把握 上記1、2については、昨年度の研究成果を知見として環境発電装置のプロトタイプを制作した。松本市内で各季節の現場実験を行い、一日の気温と水温の変化に対応した発電の挙動を把握した。さらに、プロトタイプの印象評価実験を市内の湧水群利用者に実施し、今後分析を進めていく。上記3、4、5について、松本市内の水路の現地調査から空間的特徴と設置条件を整理し、水路の形態を類型化した。さらに、上記1、2で把握した推定発電量をもとに、市内の井戸及び水路の発電ポテンシャルマップを作成した。また、水路に隣接及び近接する町会を対象に水路の維持管理及び利用実態、環境発電導入への意向についてアンケート調査を行い、環境発電のニーズ把握に取り組んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は研究実施計画に即して、研究課題である水路における環境発電装置の設置可能箇所の把握及びアンケート調査、印象評価実験を長野県松本市街地で実施し、予定通り研究が進展した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、研究課題である3、地域コミュニティが新たな水辺空間の価値認識を共有するための導入手法の検討及び 4、景観に調和する情緒的・機能的形態デザイ ンの指針構築に対して、発電装置の計画とシミュレーションによる景観分析を行う。
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