研究課題/領域番号 |
22K12681
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
坂口 和敏 山口大学, 国際総合科学部, 准教授 (70467497)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | スマートシティ / 人間中心アプローチ / デザイン / システムデザインマネジメント / 共助 / システムアーキテクティング / インタラクティブシステム / デザインツール / サイバーフィジカルシステム / シチズンシップ / 善 / 社会的規範 / 生命関係学 / システムデザイン / サービスデザイン / デザイン手法 |
研究開始時の研究の概要 |
サイバー空間とフィジカル空間が融合したスマートシティは情報と建築・都市の両方を統合したインタラクティブシステムのデザインが求められる。しかし、両者のアプローチには、本質的な違いがあり、個別に適用できてもその統合が難しい。 本研究では、スマートシティの構想立案を目的としたサービスデザイン手法として、秩序と制約の観点にもとづくシステムのデザインツール開発を目的とする。具体的にはスケッチを使って、秩序としてのスマートシティのサービス利用イメージを創造し、イメージ実現のためのシステム要素を分析することで制約を抽出する。これにより、秩序と制約の両方が成立するように編集を繰り返すプロセスの提案を行う。
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研究実績の概要 |
本研究はスマートシティの構想立案を目的としたサービスデザイン手法として、秩序と制約の観点にもとづくシステムのデザインツール開発を目的とする。具体的な機能はスケッチを使って、秩序としてのサービス利用イメージを創造し、イメージ実現のためのシステム要素を分析することで制約を抽出することである。本年度はデザインツールの原理試作検討を行うための以下の研究を行なった。 目標1.スマートシティ構想における人間中心アプローチの調査 目標2.サービス理論に基づく共助に関する調査 目標3.インタラクティブシステムデザインツールの試作
目標1.を行なった理由は海外でスマートシティ構想において技術中心の考えに対する批評的考察が行われており、人間中心アプローチに関する期待と課題の調査が必要であったためである。目標2を行った理由はスマートの原理原則において、公的サービスに依存しない共助に基づく住民参加が不可欠であり、その手がかりとして共助に基づくサービスデザインに関する理論的枠組みの構築が必要であったためである。目標3を行った理由はスマートシティのシステム要素同士の分析結果とスケッチを一覧できるデザインツールの表示機能を検討する必要があるからである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度はデザインツールの原理試作の検討を行った。 具体的にはシステムの全体像を要素で可視化し、該当するスケッチを一覧できる機能を試作した。 一方、分析機能が限られているため、当初想定していたスケッチのシステム範囲を表示できていない。 来年度のデザインツールの開発とプロジェクト適用に向けた課題を整理した。 また、昨年度の課題であった非デジタル領域における「スマート」の概念として、人間中心アプローチや共助に関する調査を行ない、理論的枠組みを整理した。
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今後の研究の推進方策 |
今後はスマートシティに関連する共助モデルに関するサンプル収集を中心に行う。その理由は「共助」の概念にスマートシティ構想に必要な住民主体の参加を促す効果があることを発見したからである。 本年度作成したデザインツールの原理試作を参考にしながら、共助に基づくデザインツールの開発とプロジェクト適用を行う。
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