研究課題/領域番号 |
22K12707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90010:デザイン学関連
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
佐藤 由紀 玉川大学, リベラルアーツ学部, 教授 (90568156)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 演技 / アフォーダンス / ジェスチャー / 多声性 / 発話システム / 身体配置 / 生態学的想起 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、俳優の演技における発話システムを「自発的ジェスチャー(Kendon, 1986, 2004; McNeill, 1987, 2005)(以下ジェスチャー)」を中心に、制作する際の身体配置のデザインの方法を解明することにある。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、俳優の演技における発話システムにおける「自発的ジェスチャー(Kendon, 1986,2004; McNeill, 1987, 2005)」を中心とした身体配置のデザインの方法を解明することにある。具体的には、俳優の実制作の現場と本番のステージを対象に、演技の発話システムの多声性(McNeill, 2015) を成立させるために、身体配置のデザインの方法がどのように生成され、変容するのかを解明することを目的としている。 本研究は5年間で三つの段階を設定し、全体の目標を達成することを目標としている。具体的には①プロの俳優の実制作場面および本番ステージデータの収集、②データの実証的分析手法の検討とデータ分析、③「プレ-ジェスチャー」の発達構造の検討と成果の発表・論文執筆である。 2023年度はプロの俳優のデータ収集をおこなう予定であった。しかし、研究代表者の本務校業務の逼迫により、撮影許可を依頼する際の具体的計画を練ることができなかったため、予定より少し遅れが生じている。ただし、実験対象予定者の各地の本公演をできる限り視察し、2024年度以降にいつ、どこで、どのようにデータ収集の許可をおこなえばよいか、何を中心にとらえ、どういった分析をしたらいいのか、を検討することはできた。また、以前の研究対象者の演技データを使用し、自発的ジェスチャーを対象とした探索的分析をおこない、2023年度生態心理学会主催のシンポジウム「やわらかいロボットから考える身体」および研究会で「イッセー尾形の演技の変遷-身体技法に注目して-」と題した報告をおこなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の目標であった、実験対象予定者のデータ収集をおこなうことができなかったため、「やや遅れている」とした。しかし、元々2024年度もデータ収集にあたると計画していたため、次年度にデータ収集の目処をつけたいと考えている。 ただし、データ収集に囚われすぎず、来年度以降もデータ収集の意味と、生態心理学的知見を背景にした分析基準の検討をおこない、演技を生態心理学的およびジェスチャー研究から捉えることで、なにがみえてくるのかを考えることも、本研究の重要な目的であるため、どのようなデータを取るべきかも同時に検討していきたい。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は①プロの俳優の実制作場面および本番ステージデータの収集、②データの実証的分析手法の検討を進めることを目標とする。 万が一、舞台データの収集が困難となった場合も想定し、既に取得しているデータ等での代用等、柔軟な対応を準備する必要がある。
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