研究課題/領域番号 |
22K12715
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90020:図書館情報学および人文社会情報学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 克美 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (40611182)
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研究分担者 |
薄井 洋子 宮城大学, 事業構想学群, 助教 (50756046)
柳田 恵梨奈 東北福祉大学, 総合マネジメント学部, 助教 (00825375)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 郷土 / デジタルアーカイブ / 郷土芸能 / ICT活用 / アーカイブ |
研究開始時の研究の概要 |
OVID-19感染拡大の影響によりほとんどの郷土芸能が活動休止に追い込まれている。長期間の活動休止が引き金となり、今後存亡の危機を迎える郷土芸能が増えると予想され、早急に対策が必要である。 これまでも我々は郷土芸能の継承支援を行ってきたが、本研究ではこれまでの研究を発展させ、継承を支援するため、郷土芸能のデジタルデータの様々な活用法を検討し実践する。またそれが郷土芸能継承に与える効果や問題点を明らかにすることを目的とする。 その目的達成のため本研究では教育情報学等を専門とする研究グループを組織し「郷土芸能のデジタル化」「学習への活用」「他分野への活用」についての研究を4年計画で行う。
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研究実績の概要 |
郷土芸能はCOVID-19感染拡大により長期間の活動休止が余儀なくされた。これが引き金となり今後存亡の危機を迎える郷土芸能が増えると予想され、早急に対策が必要である。 そこで継承を支援するため、郷土芸能や郷土の文化財等をデジタルデータ化し、その活用法を検討し実践することを目的とした。 そのために研究2年目である本年は、モーションキャプチャによる郷土芸能の動作の記録、フォトグラメトリを活用した道具等の記録や文化財のCG化、4K映像による記録を行うこととした。 本年度は、1件の郷土芸能の4K映像を記録できた。またこれまでのモーションデータをもとにCGキャラクタを使ったVRにより盆踊りコンテンツを制作した。このコンテンツを用いた体験会を企画し、参加者らに体験してもらったところVRコンテンツによる郷土芸能の再現は、踊りの意味や動作の複雑さについてより理解が深まることが予想された。さらに郷土芸能だけでなく郷土そのもののVR化についての検討をはじめ、2件の文化財のCGデータを取得することができた。 加えて、郷土芸能の他分野への応用も検討し、フレイル予防や障がい者の運動支援、さらにはe-スポーツとの融合等を検討した。特に、実際の運動とe‐スポーツ(VR)、そして郷土芸能を融合した体験会を実施し参加者らにVRを使った運動、郷土芸能を用いた運動についての評価を行ってもらった。参加者らには想像以上に激しい運動であったという評価を得られたが、継続性や面倒くささを解消するような評価は得られず、今後の課題として残った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
郷土芸能関係者らとの予定を合わせることができず、データの取得が来年度に持ち越しになったため。
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今後の研究の推進方策 |
本研究を行った結果、郷土芸能だけでなく、それが伝わる郷土そのもののデジタル化の重要性も見えてきた。そこで、今年度は郷土芸能そのものだけでなく、郷土を含めてデジタル化を行いその応用可能性を検討していきたいと考えている。
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