研究課題/領域番号 |
22K12753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90030:認知科学関連
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研究機関 | 東北大学 (2023) 高知工科大学 (2022) |
研究代表者 |
伊藤 文人 東北大学, 教育学研究科, 講師 (00722307)
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研究分担者 |
荻島 大凱 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 特任助教 (60909282)
澤村 大輔 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (20734750)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 機能的磁気共鳴画像法 / 選好 |
研究開始時の研究の概要 |
同じ対象を何度も呈示されると,その対象に対する選好が高まる現象(単純接触効果)が知られている.こうした選好の変化は,褒めてくれる人を好きになるといった際に生じる選好の変化とは異なるメカニズムで生じると考えられている.しかし,これらの異なる選好の変化に関わる神経機構の詳細については不明な点が多い.本研究では,この点について非侵襲的脳機能画像法を用いた検討を行う.
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研究実績の概要 |
人の選好は社会生活における様々な場面で変化することが知られている。例えば、繰り返し同じ人物と会話することによってその人物に対する選好が高まるといった印象の変化(単純接触効果)は、新しい環境への順応や周囲との関係構築などヒトが適応的に行動するための要素であると考えられる。また、顔写真でしか知らなかった人物と実際に会話をすることによって、その人物に対する選好が変化するという現象(会話によって得られた様々な情報が引き起こす選好の変化)も、社会的相互作用を適切に行う上で欠かせない機能であると考えられる。本研究では、こうしたヒトの選好の変化に関わる認知・神経メカニズムについて、機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging)による非侵襲的脳機能画像法を用いた検討を行っている。当該年度は、より生態学的妥当性の高い強固なエビデンスを得るため、実験パラダイムを修正しつつ、機能的磁気共鳴画像法を用いた実験を実施した。今後は行動・脳機能画像データ解析を継続するとともに、より多角的に選好の変化を捉えるための実験パラダイムを用いたデータ取得を実施し、エビデンスを蓄積していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ解析を着実に進めることができ、学会発表も行うことができたため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の影響が小さくなってきたため、今後も通常通りデータ取得・解析を進めていく予定である。ただし、予期しえない状況となった場合には、状況に応じて他の研究手法を用いるなどの対応を行うことも検討する。
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